ハードなお話し
オゾンのお話し
私自身は、熱帯魚用のオゾン発生器が有るのも知ってましたが、金額が結構することから使用したことは無いのですが、アジアの水槽にオゾン発生器を使用されてる方も多いと聞いて纏めて見ました。

私、日本オゾン協会(こんなのがあるんです・笑)発足当時からの正会員ですが、水中にオゾン曝気を行いますと、初期の動きとしては水中のニ酸化炭素が抜ける事で、若干、pHが上昇し、その後、オゾン酸化の影響で、pHが下がるのが通常の動きです。
しかし、これは弱酸性のレベルの話なのですが、pHがオゾン利用により4以下まで下がるケースも見受けられるので、纏めておきます。

実は、オゾン業界では常識ですが、ユーザーにあまり知られていない事で、使用する空気の湿度の問題があります。

放電により、オゾンを精製する場合、使用する空気の湿度が高い場合、オゾンの生成量は減少し、空気中の8割近くを占める窒素(N2)の酸化物(NOx)の生成量が増大する性質がありまして、生成したNOxが水中に溶ける事で、硝酸塩や亜硝酸塩に変化する事で、pHが下がるものと推察されます。

したがって、オゾンを使用する場合の注意点としては、使用する空気を最低でも、シリカゲル等の乾燥剤を通して、極力空気を乾燥させた状態で、使用してください。

この窒素酸化物は、湿度の影響で、放電電極面に付着しますと、電極間の距離が短くなるため、集中放電により、電極が焼けたり、トランスの異常放電による破損の原因となります。オゾン発生器を長持ちさせるために、乾燥剤の併用をお勧めします。

日本オゾン協会は正しいオゾンの利用方法のガイドラインの作成と普及を使命としていますので、「オゾン発生器の定義」として、※NOx発生を防ぐため、除湿装置や酸素付加装置(PSA)を装備した1000mg/h以上の発生量を有した機械を指す※ことにしています。

本来の観賞魚へのオゾンの使用目的は、アンモニアを亜硝酸へ亜硝酸を硝酸へ酸化するのが目的ですが、実はこれも現実の話としてはアンモニアを亜硝酸へオゾン酸化するにはpH12以上で無いと、酸化反応しないので、観賞魚の飼育pHでは効果を得られません。但し、亜硝酸を硝酸へ酸化する能力は有ります。
オゾンは脱臭でも最近家電製品等に普及して来てますが、アンモニアは酸化分解ではないため、オゾンを使用してもアンモニア臭は残ってしまいます。
単純な化学式で言えば、水(H2O)にエアーレーションして酸素(O2)が溶ければ、過酸化水素(H2O2)が出来ても式上は不思議ではありませんが、実際には、物質が化学反応する場合、安定物質(この場合、水と酸素)がより高いエネルギーを有した物質へ変化(過酸化水素)するには、何らかのエネルギーが必要となりますので、アンモニアをオゾンで酸化分解するためにはpH域をアルカリ側に振る事で、反応のエネルギーが少なくなるので、分解が可能となるわけです。

それと、バクテリアの殺菌効果ですが、観賞魚目的で販売されているレベルのオゾン発生器では、濾過槽のバクテリアが死ぬほどのオゾン濃度にはなりません。その水温によるガスの溶解度は定まっており、エアレーションにより、オゾンが溶け得る余地が少ないからです。
東京の金町浄水場で利用されているオゾン溶解方法は観賞魚と同じ方法で、散気管で曝気して溶解させてますが、観賞魚用の数100倍のオゾン濃度のガスを水深4メートル
の反応塔の下部から散気して、ようやく、注入濃度の30%程度が溶解出来てます。 観賞魚向けの機種では濃度も薄いので、大半は大気に逃げてしまっているといって良いでしょう。 熱帯魚の水槽は水深1mも無いですもんね?

ただし、病原菌の予防には効果が有ります。
本来病原菌は、一般の微生物よりも活動できるバンドが狭く、且つ弱い菌ですので、弱いオゾンでも効果はあります。 したがって、飼育槽にオゾンを流している限り、濾過槽への悪影響は皆無と言ってよいでしょう。 病原菌がもっと強い菌であれば、病気はもっと多発しているか、病気に掛かる生物が徐々に免疫を高めて、病気にならないようになっているか?です。

オゾンは3個のオゾン原子のうち、2個は酸素分子となり、残りの1個の酸素原子が「活性酸素」と呼ばれるフリーラジカルとなりますので、反応性に富み、マイナスに帯電するわけですから、酸化反応と同時に物質を引き付ける力が有るため、水中のコロイド状態の微粒子を凝集させる事で、従来、濾過装置で補足不能な微細物質を粒子を大型化させることで、濾過率をアップさせる事が可能となるため、飼育水の透明度をアップさせる事が可能となります。
私が水族館にオゾン設備を導入して頂いてるのも、使用目的は透明度のアップです。(ウチは排オゾンを担当。)

それと、注意点として、周りにあるパッキンとかの黒ゴムがヒビ割れとか劣化してませんか?劣化してればオゾンの影響です。

あと、オゾン発生器を分解して、電極を清掃する場合、電極に白い結晶が付着してる時は、それは硝酸性化合物ですので、少量の水と反応して、強酸性になります。手の皮が剥けますので、ゴム手袋をするなどの取り扱いに御注意ください。

乾燥剤としてのシリカゲルですが、シリカゲルは酸化ケイ素SiO2の水和物で、吸水性に富むため、昔から、海苔やセンベイの袋に同封されている、透明の2ミリくらいの玉と青い玉が入った、袋の中身といえばお分かりでしょうか?

あの青い玉は、湿度センサーの役目をしていて、湿気を吸うと青玉は色が薄くなっていき、薄紫に変色したら、交換時ということです。

シリカゲルの入手方法は、ドライフラワーの綺麗な乾燥に人気のあるアイテムとなってますので、女性がよく利用されますので、園芸店や手芸店でお聞きになられると良いでしょう。

シリカゲルを入れる容器は、手製でも十分です。
センサー玉の変色がわかるように、一部透明な部分のある容器にシリカゲルを充填し、容器の機密性を上げるため、ガムテープでも良いですから、容器を密閉します。
そして、INとOUTにエアーチューブ用の繋ぎ(プラソケット)をキリ又はドリルで穴あけして取り付け、接着剤で固定します。クリルの缶でもペットボトルでもOKと思います。

シリカゲルの充填量は、エアーポンプの押し圧により、異なりますので、調整してみてください。 接続の順番としては、エアーポンプ→→シリカゲルタンク→→オゾナイザーとなります。各々の器具はエアーチューブで接続します。
必ず、オゾナイザーの吸い込み側の空気を乾燥させてください。

湿度センサーの変色したシリカゲルの再生方法は電子レンジでチンしたり、フライパンで加熱したりという方法で、水分が飛べば、何回でも再生できます。