ハードなお話し
大型魚の移動方法
私はこのサイトを始めてからでも、友達のアジアを含めて100匹以上を
発送してもらったり、自分で車で持って帰ったりしましたが、宅配便の場合、
丸1日近く掛かる事からも到着するまでドキドキしながら魚を待っていますが、
体長が45センチを越えるような個体は袋を4重くらいにしていても袋を破ってしまい、
最後の外側の1枚が破れていなかったので、かろうじて酸素が有って助かった
ケースを何度も味わっています。 これはパック時に酸素をパンパンに詰めるため
袋に遊びがなくなってしまい、破られやすいわけですが、袋を弛み気味に
パックすれば酸素量も減るので大型魚には心配です。したがって、大型魚は
自分でパックして持ち帰る方法が無難ですが、酸素ボンベの無い人は
下の方法がお勧めです。 連れて帰って、水合わせに2時間くらい掛ける
場合でも応用できますよ。 ご参考あれ。
用意するものは、袋と電池式エアーポンプと塩ビソケット(規格名称DV継ぎ手50A)輪ゴムといったところです。

2番目画像は袋をソケットの穴に通過させたところ、ソケットのサイズはエアーチューブが通過出来れば、何でも良いのですが、小さすぎると袋のシワとかで、チューブを通すスペースを確保出来ません。要はソケット径が魚が飛び出ずにエアーチューブが入れば何でも可です。 実際に水を入れてみました。
3番目はソケットの先に出した袋部分を折り返して、ズレないように輪ゴムで止めた図です。別に輪ゴムでなくても良いです。
紐でくくってもいいです。 ソケットの袋からの抜けを防止するのが目的です。 4番目画像はソケットで確保された穴の隙間からエアーチューブを通している図です。
下の5番目の画像ですが、これが一番重要、今回は説明のための写真ですので、実際に車に乗せてトランクルームに置いてみました。
コンテナボックスの代わりにダンボール箱を使用してますが、要は水を入れた袋を入れて、手で持ち上げられる強度のものなら何でも良いわけで、キングタライという商品名の直径90センチのタライが¥2000−程度でホームセンターで入手できますので、大きな袋を見つける事が出来れば、タライで運んでやるに越した事はありません。
大きな袋は行きつけのショップか錦鯉屋さんで1枚100円位で分けて貰えます。 最低2枚は用意しましょう。
あと、間違っても、90センチ水槽に袋を入れて運んだりしないで下さい。水槽が割れてケガをする恐れがあります。

但し、魚の車への搬入と積み下ろしは水の重量でも60センチクラスなら50キロ程度になる可能性もあり、最低2人で作業しましょう!
そして無事に詰めたら、ソケット部分を必ず、水面より上げておかないとコーナリングで車の中が水浸しになります。後部座席なら、人が乗り降りに持つ取っ手が有りますので、ヒモでソケットと取っ手を結んでおくと良いでしょう。
時期によってはホカロンも用意!
あと、水深は魚の背ギリギリでは絶対に暴れます。1.5倍の水深はあるほうが良いです。
それと、絶対に布を掛けて暗くして運んでください。危険度が違います
※大型魚の取り込み方法には、ソフトなお話/「グッバイ、アロちゃん」にも画像を載せた錦鯉用の専用取り込み網を利用したり、お古のサラシとかで自作する事も可能ですが、生地の質によっては、魚の粘膜を布でコソぎ落とす可能性もあるため、絹等のキメ細かい生地を選択しましょう。

※もう一つお勧めの方法としては、まず上の画像のような水を貯めて魚を入れる準備をして、魚を大型の錦鯉用のビニール袋で魚を掬います。 普通はここで魚が暴れないようにと袋の中の水を満タンで引き上げようとするでしょう。しかし、大型成魚を水満タンで掬おうとすれば、20kg以上の重量となり、中腰で水槽から引き出すのは至難の技で、まず一人では作業が無理です。 ここでお勧めする方法ですが、最近私が移動に利用する方法は、水槽内で魚を袋に入れてから袋の中の水をドンドン水槽へ戻します。そして、魚の1/3程度の水位になった状態で、袋の左右を両手で持ち、水平に魚をキープして水槽から引き上げます。
この方法ですと、魚が袋の中で暴れても袋自体が弛んでいるので、袋が破れる事は殆ど無く(袋が破れるのは、パンパンに張った状態なケースが大半です。)袋の中の少ない水は魚が袋内で動く際の潤滑剤のような役目をしてくれます。
この状態で、上の画像の袋に移し変えればよいのです。

※もう1つの注意事項ですが、上の方法の最大のメリットは水併せが十分に出来ることです。特に年齢が3歳を越えてきますと、水質に対しての適応力にかけてきますし、5歳以上ともなれば、導入する水質との差で、水質ショックそのものが死に至ります。 残念ながら、一度水質ショックに陥ると薬や、その他の対処法では解決出来ず、魚の体力と運に任せる事になります。 そうならない為にも、充分な水合わせを行なってください。(私は成魚の場合、最低でも2時間は行ないますし、pHの差で0.2以内、硬度で2以内に合わせて導入します。)
特に、元の飼育水がpHが5以下と低い場合、魚自体がその水質に慣れきっていますから新水槽でショックを起こしやすいです。 pHが7付近で飼育されていた個体は多少の水質の差にも適応できるようで、そのままポチャンと新水槽に入れても問題ない場合が多いですが。
2005,1,23追記
地元の知人が海外へ一年行くことになり、その間、魚たちを預かることになりました。
そのときの水合わせ風景です。

内寸690*350*250の発泡容器に約55センチの高背金龍です。
上に紹介した方法で、約3時間水合わせしました。

袋の中に点滴して水を足していきますが、袋から溢れた水は発泡容器へこぼれて、溢れる分の水は左側のホースによりグレーチングへ排水されますので床は濡れません。

この方は私の家から30分程度の距離の方ですが、車で運搬中に袋が破れて助手席に魚が飛び出したりと、結構大変だったようで、鱗も飛び、尾びれも少し自切し、頭部の皮も向けて軟骨が見えている状態です。

多少、弱って強いるものの無事に混泳水槽に入れると他魚を噛む真似をしたりと元気にしています。
この容器は、元々はHスーさんが作られて置いて帰られた物ですが、容器の上側に塩ビ配管を取り付けできるようにしてありますので、点滴で導入先の水槽の水をだらだらと流していっても、容器から水が溢れることはありません。
つまり、オーバーフローパイプです♪ 床が濡れると困るリビングの方とかにはお勧めです♪

この方法なら1日かけて水合わせすることも可能です。
判りにくいかと思い上の画像を拡大しましたが、Aは導入先の飼育水を点滴させるためのチューブです。この場合、シリコンのエアーチューブを使用しています。

Bは塩ビソケットにて魚が飛び出さない口径の、水と空気の出入り口を確保して、そのソケットを位置を固定させるものです。これが下になるとエアレーションすると袋は水はなく空気だけになり魚は死にます。

Cはエアー管です。散気管を袋の中に入れて酸欠を防ぎますが、散気管の位置と、この水と空気の出入り口のバランスが悪いと、袋の中が空気で膨らみ、魚は水のない状態になる恐れがありますので、基本的には水と空気の出入り口の真下に散気管をセットし、曝気した空気が直ぐに逃げるようにします。
対して、点滴する水のチューブAは、袋の奥の方へセットして、出入り口付近に置いたために新水が直ぐに袋から出て行ってしまうようなショートパスしてしまう危険を防止しましょう。

この方法にヒーター&サーモを加えれば数日間、この状態でキープすることも可能です。
但し、決して容器に直接魚を入れたりしないでください。途中で飛び出したりしますし、魚を掬う際に、ほぼ100%飛び出しますので。
それと、水合わせ中は時間も掛かりますし、私は他の作業を行ったりしてますが、その間は蓋をしたり、出来れば黒い布やビニールを被せてやると、魚も暴れずにイイ子にしてます。
同時にやってきた、ダトニオ、パロット、プレコです。
これは発泡容器に元の水を張って、エアレーションしながら、導入先の飼育水を点滴していきます。
魚が暴れたところで、てこずらないサイズですので、この場合、直接泳がせます。
特にダトニオは背びれの刺で袋を破り、水が抜ける事故が多いですので、袋よりは容器の方がかえって良いかと思います。

画像左下が飼育水を点滴するエアーチューブですが、私の場合は、末端を団子結びにして、団子結びのテンションにより滴下する水量を調整しています。
シリコンチューブの場合、素材的に摩擦抵抗が大きいため、軽く団子結びにしたところで自然に結びが解けることなど、殆どないでしょう。

この容器はオーバーフローパイプは付いてませんので、1時間毎に除きに来てはバケツで汲んで排水してました。