
| ハードなお話し | ||||
| ろ材の汚泥と微生物 | ||||
| この章では、ろ材の形状と付着する微生物の種類について、下記に纏めてみました。 | ||||
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まず最初に左の画像を御覧下さい。 Aはボール状、棒状ろ材の断面図で、Bは筒状やリング形状のろ材の | |
| 断面図です。 Aのようなろ材の形状では、有機物を分解していき蓄積されたヘドロは、上図のようにろ材の周囲に付着していくため、ヘドロが、ある程度の厚みになる剥離してしまいますが、利点としては常に水に接触出来るため、酸素の供給が容易である事から微生物環境には好適です。 Bのような筒型ろ材は、一見、濾過槽内に充填していくと表面積が増やせて良いようですが、筒の内径が5ミリ以下の場合。 成長していった汚泥が筒内で目詰まりして最終的には酸欠となり、嫌気性バクテリアしか活動出来なくなります。 ミクロな見方をすれば、ろ材が多孔質で、表面積が多いとか、連続的に穴が開いているといっても、その大部分はB図のように孔はヘドロで全て埋ってしまいます。 ただし、上手く行けば、その多孔質の穴の中で嫌気性バクテリアの活動により、硝酸性窒素を硝化(還元反応)させて窒素ガスとして飛ばす事が可能なので、長期にわたり硝酸塩濃度が上昇しない水槽を作る事も可能となるわけですが・・・・なかなか、狙って環境を狙って作れるものでは有りません。(理由はハードなお話・ろ材のお話を参考下さい。) C図は、そのヘドロ内の微生物の棲み分けを表したものであり、微生物には絶対的に酸素がなければ活動が出来ない通性好気性種がいて、これは常にヘドロ表面の酸素を取り入れやすい場所に生息します。 それより、やや内側のヘドロ部分には偏性好気性種の微生物が住み着きます。偏性好気性種は、酸素が有っても無くても活動可能な幅広い適応力を有した微生物で、逆にヘドロの最も内側の酸素の届かない部分では嫌気性種の微生物が活動する、これが所謂、還元菌で、上手く増えれば、ヘドロの量も減り、長期に渡り濾過槽のヘドロ抜きや清掃が不要となるのであるが、なかなか、環境作りは困難である。−−ただ、排水処理で言うところの「接触酸化法」での「接触ろ材」の原理は、上の原理と全く同じであり、好気性バクテリアのみの「活性汚泥法」で発生するバクテリアでは分解しきれない「余剰汚泥」の発生量が、接触酸化法の場合は著しく減少する利点があることから、好気→嫌気バクテリアへの有機物のバトンタッチは確実に起こっています。 ここで、一般に濾過微生物をバクテリアと呼んでいるが、バクテリアとはバクテリウム属と言う細菌類であり、本来、飼育水の浄化には細菌類が主役ではあるものの、カビや酵母、原生動物が食物連鎖の中で関わっている。 細菌類で、有機物分解で有名な主として、Zoogloea ramigera(ズーグレア・ラミゼア)と言う細菌は、ゼラチン状のネバネバした物質(フロックと呼びます。)を有機物分解時に生成するが、このネバネバに水中の懸濁物質や有機物が取り込まれるわけで、水槽をスタートさせて、ある日を境に、水がスッキリと透明になる事が起きるが、これは上記の細菌達が出す、ネバネバに水中の固形物が捕捉されて透明度が確保された事に他ならないわけです。 そして、このネバネバの上に原生動物が住み着くわけである。 自然界において、空気中や水中には数100種以上の微生物が存在するのだが、水槽内で適応出来、主役となれる菌は数種類である事を認識してください。 これは、スターティング時に、市販の種菌等を使用しても、結果は同じ事になります。 水槽内の栄養分布やpH、水温等により、活動する菌は自ずと自然淘汰されるのです。 つまり、市販の種菌さえ入れておけば菌が仕事をしてくれると思ったら、大間違いですし、その種菌が特殊なスーパー菌であろうとも、その水槽内に馴染まなければ半日位で、スーパー菌は淘汰されてしまいます。 特殊な菌であると謳うほど、特殊環境じゃなければ培養出来ない=育てられないと考えてください。 |
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ここで、以前排水処理槽にて顕微鏡写真を撮影したものがありますので、御覧下さい。 何れも原生動物であり、細菌を顕微鏡確認するには1500〜2000倍の倍率で無いと確認が困難ですが、原生動物やフロックの状態を確認するには150〜800倍で確認が可能なため、現場においては排水中の微生物のコンディションを見るための指標として、よく用いられています。 写真の原生動物は、何れも環境が良いときに現れる種であり、画像のモヤモヤした雲状の物質がフロック、つまり濾過槽底部に溜まるヘドロだと御理解ください。 |
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