ハードなお話し
病気について
最近、よく勘違いされる事ですが、私の設備は濾過にそれなりに拘ってますので、水質の悪化は少ないので、所謂、水質悪化が原因となる病気は発生しませんので、なんだか何の悩みも無く飼育が出来ていると思われてる方も多いので、下記のような事例について説明させて頂こうと思いました。
私の持論としては、濾過容量を十分に設計して、定期的に水換えさえしていれば殆どの病気の発生も無く拒食や色落ちの心配も出なくなるというものでして、事実、濾過と水換えをキッチリしてあれば、そうそうアジアは病気になるようなものでは有りません。
発色においても混泳だからと言えども、水質悪化さえなければそれなりに発色するもので、一般的に言われる「混泳すると色が飛ぶ」と言うのは混泳により濾過が追いつかず水換えの量や頻度が多くなる事で水質変動が多くなり、色が飛ぶのが実際であり、混泳する事で喧嘩に負けた弱い個体は1時的に色飛びしますが、基本的には、どの個体も競う合うことで、むしろ発色は良くなるものと思っています。
では、私の水槽で発生する病気及びトラブルをご紹介します。
イカリムシ 
まずはポピュラーなものから・・・。
左画像の中央部分の白い線のようなものがイカリムシですが、コアカを与えている限り常に、イカリムシの危険がついて廻ります。須磨海浜水族園でもイカリムシの危険からコアカは「絶対に」与えないとの事。 単独飼育なら麻酔をかけてピンセットで抜くのが一番早いですが、成虫は退治出来ても幼生や卵が除去出来ないため、ピンセット抜きは最低3回くらい必要となり、確実に拒食に陥ります。マウスを画像に置くと鍬太郎さんご提供の画像になります。(thanks2008,8,1)
基本的な退治法は以前「ドライ濾過とイカリムシ」で触れたようなドライボックスでの除去方法や、水換えを止めてpHを4.5以下に下げてやる事で退治出来ますし、須磨海浜水族園ではゼブラダニオ等を泳がせて幼生を食べさせて徐々に減らす方法を採るそうです。 いずれにしても見た目は悪いですが、死に至る病気とは異なりますので、ジックリ取り組みましょう。
謎の病気 
これはOSSANさんの所でも起きた病気なのですが、私のところではビビとログが掛かりました。 共通して言えるのは混泳水槽に導入後、1週間くらいで、左上の画像のように背中が黒くなり、鱗の鱗框部分が腐ったような色に変化します。 そして、エラブタにも同様の黒いマダラ模様のシミが出来ました。 ただ、餌も普通に食べますし、泳ぎにも異常は有りませんでしたので、塩も何も対処せずに居たら左下画像のように約1週間程度で自然治癒しています。 ウチの水槽はいろいろな環境にいた下取り魚を導入しているので、元々居る何れかの個体がキャリアーとして何かの病原菌を持っているのですが、これに免疫の無い国産繁殖モノのログとかはテキメンに感染したのでしょうね? 不思議な病気です。
ツリガネムシ 
これはエピスティリス症とも呼ばれていますが、ツリガネムシと呼ばれる繊毛虫が体表に寄生する病気で、白点病のような細かい白い点々とは形が異なり、白い点も1〜2ミリと大きく、形も不定形であり、立体感もあるのでヨーグルトを降り掛けた感じになるのだが、イカリムシが寄生する事で魚から栄養を取るのと異なり、ツリガネムシは苔のように付着はするが栄養は水中から摂るので魚そのものへは大きな悪影響は無い。
ただし見た目が悪い。 このツリガネムシは順調に稼動している濾過槽内にも当り前のように存在しているので、どの水槽でも起き得る病気なのだが、実際には魚の調子が悪くなった時に発生する事が多い、これは伝染性は殆ど無い様で、私のところでは1匹のみ導入時には保菌していた。 1年近くなるが出たり出なかったりしているが、鰓ブタの周りか背鰭基底鱗のやや下部分のみと悪化して広がる事は無い。 私は気にしてないので何も治療行為はしていないが、有効な処置としては0.5〜1%の塩浴やグリーンFの規定量1/4〜1/3浴が良いようです。
マウスを画像に置くと鍬太郎さんご提供の画像になります。(thanks2009,9,13)


目の白濁 
これは両目か片目かで対応が異なります。
両目が同時に白濁する場合は、水質悪化が原因ですので、少量ずつ頻繁に水換えして亜硝酸と硝酸塩濃度を下げていく事で治療出来ます。
片目の場合、前面のアクリル板に目を擦ったり、水槽内のパイプ等の突起物で目の水晶体に傷が付いて雑菌が入って白くなるパターンですが、この怪我に依る白濁は放置していても水質さえ清浄なら1週間、長くても2週間で自然治癒します。

ところが今回オヤビンに起きた目の白濁は次のような経過で非常に長引きました。

●左の一番上と2番目の画像
旅から帰ってきたとき驚いたのは2番目画像のように目玉にコンタクトレンズのように別の白いものが付着していて、1番上の画像の緑部分のようにコケまで生えていてくれました。 これまでと違い、かなり長引く予感。
●左の上から3番目の画像
更に1週間後、目玉にイカリムシが付いているではありませんか! こんな事が有っていいものか?! 一瞬アニメの睫毛みたいで笑いました。
j●左の一番下の画像
目の白濁から1ヵ月後、白さに透明度は出たものの目玉は以前白いまま。 ただしイカリムシはもう居ません。
●右上の画像
白濁から2ヶ月経過。
ようやく完治の兆し。写真写りは、白っぽく見えますが、白い部分はごく僅かになってきています。
●右下の画像
白濁から3ヶ月経過。
ほぼ、完治ですが、イカリムシに侵入された部分は白いままです。時間は掛かるでしょう。視力には問題ありません。
白濁が長期に渡ると白濁が収まったときに黒目が消失していたり星と呼ばれる黒目の矮小化等が起きると言われてますが、私の場合は幸いに、それは逃れる事が出来ました。

このような病気と言うかトラブルが私の経験です。
あっ、鱗飛びや鰭裂けや皮向けは私はトラブルだと思ってませんので(笑)、まあ元気な証拠と言う事で。 あと水換えのときに私は各個体を撫でまわすのですが、他の個体は体表が粘膜でヌルヌルしているのですが、オヤビンだけはザラザラしていて粘膜が少なく感じます。 実際にイカリムシが出たときに一番付着されたのはオヤビンでしたし、ホッペタを擦りむいてもオヤビンだけ直りが遅い気がします。
また、一般的な病気や対処については他のサイトの諸先輩方が記述されていますので、省略しています。 例えば私の兄弟サイトの龍仙人さんのところも判りやすく纏めてありますので、上以外の病気の場合、リンクの部屋から飛んで見てください。
また。アロワナエイズと呼ばれる病気もあります。
この病気は、アロワナの体表から粘液が出て鱗が立ち、ここまでは立鱗病に似ているのですが、数日の間に鱗が黒く腐ったように溶けてきて肉組織に潰瘍ができたり、また、頭部や頬にパチンコ玉程度の水ぶくれが出来たりし、やがて死に至ります。原因は明らかではないですが、水質の急変などが引き金になりまして、動物病院から抗生物質を分けてもらうのも良いのですが、処置の速い段階であれば、塩を0.3〜0.5%加えた状態で、グリーンFゴールドを最初は規定量の1/3程度から魚が餌を食べている限りは徐々に濃度を上げていきます。当然、自己責任でお願いしますが、魚の状態が悪くならない限りは規定量の3倍程度まででしたら大丈夫なようです。これでプロショップでは治療されています。 尚、立鱗病に付いても触れておきますが幼魚期に多いのですが、鱗が厚みが出て立ったように見えることから立鱗病(マツカサ病)とも言われますが鱗が3枚までのレベルなら、温度を32℃程度まで上げて塩を0.5%で数日で治ります。鱗が4枚以上立っている場合は塩に加えてメチレンブルーを規定量の1/3とグリーンFゴールドを1/3のダブル投薬で治します。
※ただし、アロワナエイズも、立鱗病も私は体験した事は有りません。あくまでも仲の良いプロショップさんに教えていただいた方法です。参考としてお考え下さい。実際には自己責任で上記の方法を実施するか、買ったお店にお聞きしましょう。