ハードなお話し
気になる現象について
サイトのbbsや、オフミで話題になる水槽にまつわる、良く聞く話についてまとめてみました。
見かける現象 考えられる要因 対策
魚の鱗が飛んだ、頭が剥げた 外傷性のもので自然治癒できる 対応A
魚の背中が曲ったような気がする クリル等の栄養バランスが悪い餌のみ単食を続けた 注1
鱗の端が欠け始めている
鱗の側線の穴の拡大、頭の皮や鰭に穴が空いた
水が古くなりすぎてpH低下、硝酸塩等の増大によるもの 対応B
注2
目が白くなった 1つは、水槽に目を擦り傷がついたもの(多くは片目) 対応A
1つは、水質悪化によるもの(両目同時に発生) 対応B
鱗が立っている 1つは怪我によるもの(2日後も鱗の厚みは出ない、枚数は増えない) 対応A
1つは松笠病(鱗が肉厚となり,枚数も増えていく) 注3
魚の鰭や頭部に細長い糸状の5〜10mm程度の物体が見える イカリムシを疑う。 注4
魚の表面に白い点がプツプツ付着している 1ミリ以下の小さなプツプツなら白点病 注5
1ミリ以上の粒で,数箇所にのみ集中している(特に鰭や頭部)ならツリガネムシ 注6
鰓が捲れた 水質の悪化・ストレス・水槽が狭い 対応B
ネグセのような一時的なもの 注7
もう既に硬い部分近くまで捲れている 注8
水が臭い、水が粘り泡切れが悪い 水質の悪化
大量水替えによるバクテリアの活性低下
対応B
ヒレ・ヒゲが折れた、切れた 外傷によるもの
ストレスでの自切
注9
魚が底でジーッとしている ヒマなので寝ている 対応A
同居魚に怯えている 
実はホントに調子が悪い
注10
単独飼育なのに尾鰭が磨り減ってる 水槽が狭すぎてターンの際に擦っている 対応D
クルクル回り自分で噛むストレス性のクセ 注11
水槽の中にヘンな虫が居る 5〜15ミリの長さの糸ミミズのような形でフラフラ泳いでいればミズミミズ
10ミリ程度でやや太く水槽の壁や底を這っているならプラナリア
1〜2ミリ程度の粒状の形で水槽の壁や底を這う,又はピョンピョン泳ぐならミジンコの類
対応B
注12
pHが1〜2日で1以上ダウンする ろ材のヘドロによる目詰まり 対応B
ろ過が汚れに追いついていない 対応D
注13
魚がハアハアしている 幼魚ならストレスでビビッている 対応A
餌を与えた直後なら、一時的な酸欠 対応E
水替え直後、または導入直後なら軽いpHショック 対応A
注14
魚が浮いている、粘液を体表から出している、ヒックリ返った 大量の水替えによるpHショック
混泳によるストレス
導入時の水併せが乱暴すぎた
対応A
注15
目が垂れてきた 水槽が狭い
水槽の位置が高い、部屋にペットがウロついてる
対応D
注16
最近、アロワナが餌を食べない 水槽導入直後の場合、環境変化のストレスによるもの
毎日腹いっぱい食べていた場合、過食による自己抑制が働く
混泳の場合、同居魚と喧嘩したショックやストレスによるもの成魚の場合、発情期を迎えて食欲減退
幼魚の場合、先天的に食の細い個体も居ます
同じ餌ばかりで飽きている
対応A
注17
pH低下や硝酸塩の増加による水の悪化によるもの 対応B
水が白濁している 最近、濾過槽を掃除した。
セット後,時間が経っていなくてバクテリアが十分機能してない
対応A
注18
大量の水替えによるバクテリアのショック死 対応B
バクテリアの増えすぎで、飼育槽まで流入している 対応C
対応策の詳細説明
対応A 基本的に何も手を加えず、様子を見守る。
魚の状態によっては、ヘンに手を入れすぎて調子を崩す場合も多く、何もしなくて自然に改善されるケースも多く、あれは何だったのかと振り返ることも多々有ります。 基本的にアロワナ飼育には飼育者が悠然と構える必要があると思います。
対応B とりあえず、水換えを行う。良く、pHが下がってるからといって,一気に中性域に戻そうとされる方が多いのですが、pHショックの原因にもなりますので、1度の水替えは、せいぜい1/4までとし、毎日、又は数日毎に水替えする。1/5〜1/6程度が理想。1/10で数日毎では、水は新しくなるどころか徐々に悪化していくのでダメ。 アロワナは急な水質変化を嫌いますので、少量ずつ、時間を掛けて水を替えたほうが良い結果が出ます。
対応C 多くの病気や水質悪化は濾過槽の一番上のウールマットがヘドロだらけだったり、ろ材の間がヘドロで目詰まりしていると、充填した全ての微生物が十分な活動が出来なくなって、浄化力が一気に減少します。 通常は、ウールマットの洗浄・または交換で用をなすことが多いのですが、水槽壁から見てろ材の間にビッシリとヘドロが詰っているのでしたら、飼育水でろ材をザッとゆすぐようにしてろ材を間引きします。砂利クリーナーとかも便利です。 但し、洗ったヘドロが飼育水に大量に流れると魚に病気が発生する場合もありますので、注意を要します。決して、生物ろ材は『洗いすぎ』ないようにしましょう。※ハードなお話のろ過関係の話も併せてお読みください。
対応D 根本的な飼育設備の見直しが必要です。
現状の魚のサイズ・数が水槽の寸法やろ過容量にあっていません。次の水槽サイズへステップアップをお勧めします。
対応E エアレーションを強化しましょう。 ハードなお話/エアレーションの重要性を併せてお読みください。
注意事項の詳細説明
注1 なにも、クリルを与えることが悪いとは言ってません。また、この問題に付いては、一般に言われているカルシウム含量に比べてリンが多く、栄養バランスが悪いと言われていましたが、新事実が判明しましたので、ハードなお話/【クリルの噂について考える】をご参考下さい。 クリルは他の餌との併用さえ行えば、餌付きも良く人工餌へ切り替える際のスターティングフードとしてお勧めです。 早期の場合、栄養バランスの取れた多種の餌を与えることで背曲りが改善されることもあるようですが、これは飼育者としては便宜に走った飼育をしていた証ですから幼魚から飼育してて、そうなったのであればアゴズレ同様、恥ずべきことでです。単食を続けていると他の餌を食べなくなったりするケースもありますし、出来るだけ多くの種類の餌を日常的に与えてやる工夫をしましょう。
注2 鱗の欠けや穴明きは多くの場合、細菌性のものであると言われてますので、グリーンFゴールドやエルバージュ等の薬品を水量に対して規定濃度の1/3程度にキープして様子を見ます。(水換え時は、新水も同濃度の薬品を添加) 安全度が高いといわれる硝酸塩といえども濃度が高くなればpHを下げ、また魚へも毒物として徐々に蝕んでいきます。 一番多いミスは、水質管理をpH測定のみに頼ってしまうことです。硬度の高い水道水や、サンゴを使用している場合、水が古くなり硝酸塩が増加していてもpHが下がりませんので、安心していると、硝酸塩の毒性で抵抗力を失ったり、正常なバクテリア活動が出来なくなることで、『水のバリア性』が失われてしまいます。穴明きの多くは幼魚の場合や初期であれば肉が盛って回復しますが、進行が進んでしまうとアバタのような見にくい痕跡を残し、飼育者として恥ずべき勲章を貰うことになります。
注3 まず、自分の魚がマツカサ病か行きつけのショップか、ネット検索して下さい。
幼魚に多い病気で、大量の水換えによるpHショックや低水温によるもので体表面の粘液を消費することで細菌の侵入を許すことで発病します。対応としては、水温を32〜33℃まで上げて、塩分濃度0.5〜1%を維持すれば、初期の場合数日で治癒します。 鱗が既に数枚以上に及ぶ場合は、同じく水温を上げてグリーンFゴールドとメチレンブルーを、共に規定量の1/3ずつ投入して様子を見ます。水温上昇に伴い溶存酸素が低下するのでエアレーションの強化を忘れないで下さい。
注4 まず、イカリムシがどんなものか、ネット検索して下さい。
イカリムシは、金魚や雑魚から感染することが多く、導入した餌の薬浴が不十分であったり、購入した餌の水自体に卵や幼生が混入している場合もあります。 私の場合の失敗例は楽をしようと思い、コアカを食べないのに入れ続けて居た事によります。食べるだけ与えたほうが無難なようです。 イカリムシの治療は、水温を2度程度上げてイカリムシの成長を早め、塩分濃度0.5〜1%を維持するか、又は燐酸の添加により数日間でpHを4くらいまで急降下させることで幼生達を退治することが出来ます。(親虫は死なない) いずれにしても卵や幼生が生き伸びてる場合も多く、完治には1ヶ月以上を要しますし、気を緩めて治療を怠れば、生き残りの卵により再発します。また、上記の対処法は魚にも影響を与えますので、2ヶ月以上掛って良いのでしたら、ハードなお話/ドライろ過とイカリムシを参考ください。 短期で撲滅する方法として幼若ホルモン用物質メトロプレンを使用する方法もあります。これは卵の孵化や幼虫の成育を阻害するホルモン剤で、害虫駆除用に開発されたもので、浄化槽のバクテリアにもダメージが無い薬品として利用されていますが、一般入手も困難ですので、メール頂ければ取扱いされているお店をご紹介します。
また、寄生虫として5〜8ミリの円盤状の透明体の生き物が遊泳している場合、チョウまたはウオジラミで検索していただき、卵を産んで繁殖するまでは上の塩の療法を選び、根気良く網で掬うしかありません。魚を引き挙げてピンセットで取れますが、水から上げると透明なため見えなくなりますので、寄生個所をメモしておきましょう。
注5 まず、白点病をネット検索して下さい。
白点病は本来、17〜20℃前後で発症する事が多く、本来アロワナを飼育する28℃以上では繁殖することは無いのですが、私のような24℃前後で冬季を乗りきるような人には注意が必要です。(苦笑)塩を0.5%程度で、温度を28℃以上にキープすれば自然消滅します。
注6 まず、ツリガネムシ、またはエピスチリス症(エピスチィリス)で検索して下さい。
これは、ヒレの先端や鱗の端、頭部とかに寄生しますが、ハードなお話/病気について、を参考ください。 早期治療は出来ませんが、死に至る急性の病気とは異なります。白点虫が1ミリ以下の綺麗な円形であるのに対して1ミリ以上の立体的かつ、やや崩れた円形であったり頭部や鱗表面に薄く白い膜を張ったような出方をすることも有ります。餌食いとかにも影響は出ず、じっくり対応する病気です。
注7 鰓捲れはストレスや水質悪化が多いですが、まれに水流やエアレーションにより鰓が水で煽られてネグセのようにして出来る場合がありますが、ハードなお話/エラメクレのお話、を参考ください。
注8 捲れ方がひどい場合は、麻酔手術を行うことになります。 ただ、手術を行う場合、飼育環境が改善されなければ飼育者が病気や仕事多忙で水換えを怠れば再発しますので、対応Dも検討して下さい。 麻酔手術については、ハードなお話/麻酔手術を参考ください。
注9 アロワナが暴れてヒレが落ちたり切れたりした場合、中途半端にぶら下っていると、数日の間に腐って落ちなければ、そのままヘンな再生をはじめてしまうので、この場合は、麻酔手術でカットする必要があります。 スパッと切れたり折れて欠けている場合、自然治癒します。幼魚であれば有るほど、綺麗に直りますが、成魚での欠損事故は痕跡が残る再生となったり完治に1年を要する場合や再生不能な場合もありまして、まあ、あきらめましょう。(苦笑) せめて清浄な水質を維持することで魚の新陳代謝を早めて、少しでも早い再生を祈りましょう。 南無南無。
注10 魚が底にジーッとしていることがありますが、調子が悪いのか、ただヒマでボーッとしているかの判断は難しいですよね。単独飼育時に良くありますが、給餌の際に普段と変わりなく食べているようでしたら問題ないと思います。餌も食べないようなら水温や水質のチェックとか調査しましょう。ヒントがあるかもしれません。
注11 尾っぽ噛みは、その子のクセにもよりますが多くの場合狭い水槽で起りますので基本的には混泳飼育に踏みきるか(喧嘩で別の意味でヒレが汚くなったりして・苦笑)、水槽を大きくするのが根本対策ですが、それまでの間はパロットファイアーのような噛ませ犬(というか、魚)を居れて気を紛わせたり、マブチモーターのついたボートを水槽内で泳がせたり(It's joke.)、カラーボールを水面に浮かせたり水流をつけて泳がせるとかで魚の気分を換えてやるしかないですね。
注12 これも良くある質問ですが、文字で『ヘンな虫』と言われてもお返事できませんので、やはりネットで、上記のキーワードを入れて画像を調べて貰うしかないかと思います。 これらの多くの原生動物は水槽内の浄化の一役を担っている場合も多く、見た目以外は、そんなに魚に害を成さないものですが、ただ、濾過槽のウールマットの汚れや、ヘドロの目詰まりのバロメーターになりますし、ある日急に飼育槽に見られる場合は、水換え等により水質変化でダメージを受けてますから魚にも影響は出ているはずですので水質管理を見直す必要があるかもしれません。 ハードにお話/ミズミミズの話を参考ください。
注13 愛魚は手塩に掛けて育てると期待に応えて毎日少しずつながら成長していきます。一番多いケースは、飼育水槽で水替えのペースや1回の水換えの量をルーティンワークとしてしまう失敗です。90センチ水槽に15センチの幼魚を導入した当初は毎週1/4の水換えで良い水質が保たれていても、その個体が30センチ近くになる頃には餌の摂取量も数倍に増加してますし、排泄物による汚れも数倍になるわけで、セット物の上部ろ過ではろ過が追いつかなくなるわけです。90センチで30センチのアロワナを上部ろ過だけで飼育するのであれば、毎日1/5程度の水換えを続けなければなりません。 紅龍なら、なかなか発色してくれないでしょうし、狭さによるストレスもありますから、早期に水槽のボアアップをお勧めします。日々の個体の成長に併せて飼育方法やマニュアルは換える必要があるかと思われます。
注14 魚がハアハアしているのは導入時であればストレス性のものですので、慣れれば収まります。水換え中に、こうなった場合は水換えは止めて調子を見ましょう。それ以上の水換えは危険です。1回の水換えの上限値と考えましょう。
注15 正直言って、pHショックによる対策は有りません。そうならないように注意するしかないのです。こんな現象が起きた場合、飼育者は魚の体力に任せるしかないです。とにかく水換えには時間をかけること。特にpHの低い状態の魚は水換えに神経を使ってください。中性域飼育の魚よりも適応性にかけます。 その意味においても低pH域での飼育はお勧めできません。 既にひっくり返ってしまった場合、私も経験がありますが、非常に高い確率で死亡します。 新魚を水槽に導入する場合、出来るだけ元の水質に自分の水槽の水質を事前に併せて起きます。そして数時間を掛けて水併せします。ただ、魚が暴れて袋が破れた場合は水併せしてるヒマも無く水槽に入れないといけないので、事前に水質を併せる必要があるのです。(特にpHと硬度) 水併せに対する適当度は制御であればあるほど適応力が無いので、注意しましょう。 また、幼魚時から長年単独飼育されてきた魚は、いきなり混泳水槽に放り込まれると、そのストレスでひっくり返りますので、出来ればセパレーターで隔離して水槽内のメンバーに慣らしてから混泳させるか、単独飼育で飼育してやるほうが良いです。
注16 メタレの防止策は、原因も含めて、いろいろと言われてますが、即効性の妙案は無いようですし、飼育者が努力してもメタレする子はします。また、可愛いがあまりに餌を与えすぎて肥満による脂肪過多が原因である場合もあります。 私は、それも、その個体の個性だと思ってますから気になりませんが、嫌な人は水族館レベルの大型水槽で飼育して、『餌を与えすぎない』ことです。また、予防策として、ボールやルアーとか浮かべるのも効果があるといわれていますが、くれぐれも魚が飲みこまないようなサイズのグッズを選定してくださいね。
注17 拒食は単独飼育魚に多く見られますね。混泳の場合、餌取りも競争のため、苛められたか怪我をしてショックしているかで無い限り、あまり拒食することはありません。 ただ、最近はアロワナ解禁になった各国の需要から品不足が続いているため入荷サイズが、どんどん小さくなっていますので、中には内蔵に障害を持ち本来であれば自然淘汰される個体も極めて稀に入荷しますので、そう言った個体を選ばないようにショップでしっかり餌を食べているのを確認するか、信用置けるショップから『餌を食べてる』と太鼓判を押して貰った個体を通販するのがお勧めです。特に最近の幼魚の場合、知らないショップで購入する場合は通販はお勧めしません。またショップの長期ストック魚や、個人売買の場合でも輸入年月日の割にサイズの小さな個体は、シッカリ餌を食べてるのを確認しないと食が細くなってしまってて回復させるのに苦労しますので、注意が必要です。そう言った『シメた個体』に限ってサイズの割に年は食ってますから綺麗なのです。
注18 水の白濁は水槽セット当初ではバクテリア不足による白濁や、逆にバクテリアが多すぎて白濁する場合とか、バクテリアが原因で起る事が多いのですが、夏季の流木の多い水槽や低pH水槽では、流木の有機酸や硝酸塩とカルキが反応して水換え時に新水が、どんどん白くなることが起りますが、これも数時間から半日で透明になります。
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