ドラゴンへの道
02
ちょっと吐かせてみました
2004,8,28に咥卵を確認して、1週間の間、私の心は揺れに揺れました(^^;
最初はラフレシアの福井さん見たく口から出すなんてレベルが高すぎて魚を絶対傷つけると思ってましたし、卵も飲み込むと考えてましたから私には無理だと思っていました。

したがって、logcabinさん式に親に育てさせようと決めていました。
しかし、隣の水槽で産みたそうにペアダンスするマロちゃん(♂)とSHOちゃん(♀)を見ていて、「飼育者として彼等にも産卵経験を味わわせてやりたい」と思いました。
それともう一つ。きらり庵は冬季に向けて、これから徐々に水温低下していきます。
このまま今のペアが卵を咥えていくにあたり集中ろ過ではペア水槽のみを水温維持する事が不可能な事から、今のペアは人工飼育に切り替え、次のペアで出来るだけ自然繁殖させようと旅先で投げ込みフィルターだけは購入していたのです。
旅から帰った2004,9,2の深夜、きらり庵に見に行ったらブッキーは健気にも卵をまだ咥えていました。 この時間帯で水温は27.5℃まで低下していました。しかし、翌日の昼過ぎに見に行くとブッキーの口が気持ち小さくなってました。

「このままでは食べてしまう。」そう判断した私は急遽、人工飼育へと腹を固めました。

方法としては、まず魚採り用の網でメスのゴルゴをすくって隣の元の水槽へ移しました。 この移動法って一見乱暴そうですが、現地でも網は使用しますし、偶然にも天邪鬼邸で魚の移動を目にしたとき、いとも簡単に天邪鬼さんが魚採りのタモですばやく魚を移動させるのを見てビニール袋でもたもたとメスを掬い上げてオスを刺激するよりも断然、効率的と思えたからです。

次にブッキーをゆっくりと袋に入れて10−15Lの袋の水に対してFA100のキャップ2.5杯程度の麻酔を掛けて弱らせました。 私のFA100は、もう10年位前の薬なので薬効が薄いのかブッキーは少し動きが鈍くなるだけで全く弱りませんでした。 しかし、幸か不幸か麻酔を入れた刹那、いきなりブッキーは口の中の卵をドバドバ吐き始めました。
ここですぐにブッキーを移動させればよいものの欲深な私は「ブッキーの口の中を点検しないと行けない」と思い、しつこく頭の中にイメージした福井さんの魚を掴む姿を思い浮かべて魚を掴もうとするのですがブッキーは動きが弱まっただけでノラリクラリと移動してしまい口を開けることすら出来ずじまいでした。

おまけにブッキーをタモで掬い上げた時に床にブッキーを落としてしまいました。
ホームセンターの200円のタモではフレームのハリガネが細くてブッキーの重量に耐えられず撓り、飛び出したのです。なかなか捕まえる事が出来ませんでした。

そんなカンジで、卵は麻酔に浸かったままで10分程度も袋の中に入っていたのが今回最大の心残りです。幸い、卵には異常は内容で心臓はバクバクしてました。

卵を出して思ったことですが、発見から丸1週間を経過した割に孵化が遅いと言うことです。これは福井さんから口の中をイメージしてレクチャーを受けてましたが、水温が28℃前後での孵化ですので30度程度とは大幅に孵化スピードが異なる事が判りました。 また口の中で小さくなったのは水温が28℃を切ったのでブッキーも咥卵を諦めたのかもしれません。 その証拠に隣の水槽のペアも水温低下と共に夫婦関係も冷め気味で、現在はペアにはしてますが、あまりペア行動をしてません。
今回の繁殖は水温が29度を越えたあたりから魚が発情しましたし、28℃を切ったあたりから発情が収まった事から、次回の繁殖は7月の頭からペアリングさせる必要があると思いましたし、現在ペアにしている紅龍も望みが薄いと感じてます。

logcabinさんに見せていただいた繁殖ビデオが印象が強烈で、私も今回の子採りをビデオ撮影したのですが、メスを掬うあたりまでは颯爽とカッコ良く私も写ってますが、袋の中で卵を吐いたあたりから私のペースも狂い、仕上げにブッキーを床に落す『オチ』までビデオに写り、撮影の後半は怒号と悲鳴と阿鼻叫喚の様が写った『私の恥ずかしい画像アリマス』的ビデオになってしまいましたので、これは封印する事に決定した事を付記しておきます(爆)

因みに、無事に産卵したペアは元気です。
ここまでのドラゴンの道に、ご指導いただいたラフレシア福井さん、海月さん、logcabinさんに深く感謝します。

2004,9,4記→2004,9,6画像追加

隣の水槽や同居のメスがワームを食い散らかした中で卵を咥え続けるブッキー。結局1週間の間に2回餌を与えたものの、ブッキーは餌の近くまで口を持っていきましたが、餌を食べる事もなく、食卵する事も有りませんでした。自然界でも卵を咥えた親のそばを餌は通過していきますし、ファームでも毎日餌を与えるので当然咥えた親のそばにも餌は落ちてくるのです。つまり、食卵と餌やりとは直接の因果関係がないように感じました。但し実験データも少なく、参考意見として留めます。
2004,8,30撮影
袋の中には吐き出した卵が。
袋から出たブッキーは、なかなか袋から離れません。
私はというと、卵そっちのけでブッキーを捕まえようとしてます。
マヌケです(^^;

2004,9,3撮影
ブッキーが卵を咥えないよう慌てて網で掬う私。
背後には怨み度100パイミュンで睨むブッキー。
ファームの真似して装着した滑り止めつきの軍手が悲しい(^^;

2004,9,3撮影
記念の親子ショット。
ボールの中に卵があります。
隣の金属ポットは麻酔薬。

終始恨みの目で睨み続けるブッキー(^^;

2004,9,3撮影
1個潰したものの回収出来た卵は17個。♂53センチ。♀46センチくらいの小さなペアなので、これだけ卵が採れただけでも驚いてます。卵の黒い点が目玉です。2004,9,3のPM5:00撮影時点で発眼しているのは9個、色はやや黄色が強いです。卵が白く固まりのようなものがあるのが3個ありました。
1200*600*450の空き水槽に卵を入れたボールをセット。
水中フィルターは5L/minのタイプ。
この水槽も集中ろ過プラス上部ろ過なので、集中濾過用の循環量を激減させて、300Wのヒーターとサーモを30℃に設定してセットしました。
温度がいかに大事か実感してます。

2004,9,3撮影
ローリングされる卵たち。

2004,9,3撮影
卵の表面を覆っている透明な膜。
何個か発見しました。

2004,9,3撮影
卵を取り出して18時間が経過(2004,9,4−AM10:00)。刻一刻と変化していってますね。
白濁した3個は水流に乗ってボールの外に飛び出して半壊状態でした。やはり無精卵だったのでしょう。
新たに赤い矢印に示したように2匹のグッピー状の稚魚を確認しました。体長15ミリくらいです。
今回は、ほんとにマクロレンズが欲しいと思いました(笑) 300ミリ望遠での擬似マクロです。(涙)
図の様に卵の中に埋め込まれた目玉と胴体は薄い膜に覆われています。卵と一体化している感じです。
それが薄い卵膜が剥げると右のように卵から胴体が離れ腹部が卵と繋がっているのですが、どうみても卵のフロクみたいな格好です。
心臓がバクバクと動いているのが見えます。
2004,9,5 PM6:00
口から出して丸2日経過。
4日に孵化した2匹の内1匹が白いカサブタ状のものが付着し(カビではない)、卵黄が萎縮してダメになりました(涙)
それと、発眼していない卵は、もう腐るだけだと思い、見切りをつけて廃棄しました。
従って発眼している8個の卵のみ残してクルクルマシーンで廻してます。
新たに3匹が孵化して、現在4匹がニョロニョロしています。
2004,9,6 PM6:00
口から出して丸3日が経過。
昨夜のPM11:00の段階で全ての発眼卵が孵化して、クルクルマシーンの中で廻ってます。

無事に育つの良いのですが(^^;