ソフトなお話し
今日は何の日?
すこしテクニカルな話しですが、
6月1日って何の日かご存知ですか?

私の誕生日? 違います。
6月の1番最初の日? あたりですが、そんなこと、いちいち聞いたりしません。

答えは、「水道水の塩素濃度が0.1ppm上がる日」です。

なんじゃ、そら! って今思いましたね?
でも、これ意外と、アジアに関係があるんですよ。

ウチを例にとりますと、毎年、水換えで6月になると魚が浮くんです。

私の設備でレポート済みですが、硬度と導電率を下げる事で魚の
色を維持出来ていると思っていた私は、毎週、水草貯め水水槽の
原水で1/3程度水換えしていたのですが、毎年、6月の水換えで
水質の変化(塩素以外のファクターの方が強かったと思われますが)
による魚の浮き上がり現象に悩まされていたため、夏季は井戸水を
使用する方法で切り抜けていましたが、10月にはpHは4.2前後まで
低下するため、次の夏季まで徐々にpHを上げる苦労を余儀なく
されていました。

2月から24時間新水オーバーフロー式に切り替えて3ヶ月かけて
pHを7.3まで戻していたので、今年は6月になっても魚は
浮かないのでは・・・と言う期待半分、今年も浮くのでは?という
不安もあったわけですが、出張中に浮いてるかどうか会社に
業務連絡(?)した結果、なんとも無い、という返事を貰っていたため
上の夫婦の会話になった次第です。それくらい、6月1日は私にとって、
実験の結果が現れる重要な日だったのです。

低pHを維持する事で、紅龍の発色を引き出すことが出来ると言う
方法は、現在でも、ある意味、1つの方法だとは思いますが、やはり
微生物の活動を考えるとpHは5.3が菌の最低活動ラインと言う事を
考えると、お勧めではないと言う事は私自身、判っていたことです。

しかし、まあまあ自分の満足行く赤が出ていて、硬度も導電率も低い
水質が維持出来ていると、なかなかpHを上げる勇気が有りませんでした。
言うなれば、自分の定めたマニュアルに縛られてしまっていたのでしょう。
ちょうど、ブリーフからトランクスに切り替えるときの勇気と一緒でしょうか?
(違うわな・・・)

丁度、pHショックで懲りたのと、メールの知人から
pHが低いですが、バクテリアは大丈夫ですか?というご指摘を
頂いた事も有って、「水処理プラント設計が本業と言いながら、
これじゃあ紺屋の白袴だよな」と思ったのが切り替えのキッカケでした。

結果的には、pHが上がって、色は明るい色質に変化したものの
発色面積も徐々に増加してますし、決して色が飛ぶ事は有りませんでした。
むしろ、8月になってからpHの影響よりも薬品による色褪せの影響が
大きいようで、特に友人も含め、インドネシア紅龍は夏は色が褪せるみたい。
また、魚の餌食いも向上し、拒食もなくなりましたし、結論から言えば
毎日少量ずつの水換えが水管理では正解と言えるのではないかと
思われます。魚自身、水が変わっている自覚も無いんでしょうね?
よけいなストレスを与えない分、ヘンなケンカも無くなってます。

今思えば、夏季の水道水は、塩素以外のファクターも含めて
一度に1/3の水換えは、低pHに慣れた魚にはストレスだったんだと
思います。

飼い主が、よかれと思ってしてやった事が、却って悪影響を
魚たちに与えていた事だったと、数ヶ月に及ぶ私なりの実験に
ピリオドを打つことが出来ました。
来年からは、安心して6月1日を迎える事が出来るでしょう。

水道水の話しと言いながら、24時間オーバーフロー絶賛トークをしてますが、
上のドタバタ話しみたいに毎年、夏の水道水のお陰で苦労してたんです。
いろいろな浄水器の併用も良いでしょうが、機種によって
取れる薬品と取れない薬品もありますから、過信は禁物ですよ。

今年の夏もダイポール現象とかで、暑い日が続き、各地で節水制限の
ニュースが流れてますが、水が少ないと言う事は取水池の水位が下がり
底のヘドロとかも一緒に浄水場に来ます。 当然、濁りもキツイ訳で
濁りを濾過で取りやすくする凝集剤も投入しますし、薬品に弱い
アジアに良い訳ないのです。
6月1日から9月30日まで、水道行政上、水温上昇に伴う菌の繁殖を抑える
為、塩素濃度を上げますが、残留塩素濃度の最低濃度は規制で
決まってますが、上限値はバラバラなんです。極端な話し、なんぼ入れても
良い訳です。 水質が低下すれば、凝集剤もドバドバ入りますしね!

だから、皆さんも、6月に入ったら、水換えを慎重にしないと
アジアがオチたり、色がスッ飛ぶこともありますので、御注意ください。