
| ソフトなお話し | ||||
| The Nighymare in summer | ||||
| ショートショートです。 数日前のこと、ウチの会社の作業場にて担当者が仕事が 押してしまって、とうとう、その日は残業する事になりました。 当然、好きで残業しているわけではなく、ダラダラと仕事をしていたため 時刻は夜中の3時過ぎ・・・ 彼が夢中で、機械をイジッていると、背中のほうで 「おいおい・・・・」 急に後ろからハッキリした老人の声で、声を掛けられたので 彼はビックリして振り返りました。 でも、当然、誰もいないのです。 「ふーっ」と溜め息をついて、空耳だったんだ、と気を取り直した 彼が仕事に取り掛かろうとすると、再び、背中のほうから 「もう、遅いぞ・・・・」 と同じ老人の声がしたのです。 驚いた彼は、作業場のドアを開けて外を見たのですが、 あたりは真っ暗で、作業場の前の駐車場には人っ子一人いませんでした。 「なんだったんだ、一体!」と半ば腹を立てながら彼が、ふと目に付いたのは ジッーと、彼を見つめる2匹のケズメリクガメでした・・・・。 そうです。 作業場の彼が作業しているすぐ側には、カメのFRP水槽が置いて あるのです。 たまたま、首を持ち上げて彼を見つめてピクリともしない2匹のカメ。 彼は、ここでなぜか直感的に「カメがしゃべったに違いない」と思ったそうです。 それからというもの、仕事も手につかず、カメが爪でFRPの壁をキィーッと 引っかくだけで、彼は10センチくらい飛び上がったりと注意力散漫となって、 その日は、途中で帰ったそうです。 先日、彼の「カメがしゃべった」と言う話を聞き、私は当然「わはは」と 笑いましたが、確かにカメたちは何か理解してるような顔をしてます。 ETやヨーダや宮澤喜一みたいに・・・。 私が餌をやっていてムシャムシャ食べていても、ブルーマウンテンさんが 遊びに来て覗くと、ピタッと食べるのを止めて、ブルーマウンテンさんを 首をもたげて2匹で凝視している様は、私も不思議な感覚に陥りました。 ブルーマウンテンさんが、居なくなると再びムシャムシャ餌を食べてました。 カメと話をした彼は、過去にも幽体離脱を2回経験していて、友人の枕元に 座ったり、自分と影分身とで一緒にコタツに入っているのを人に見られたりと オチャメなトコがあるので、私は別に気にしていませんが、未だに彼は 私に言ってます。 「カメがしゃべった」と・・・・。 |
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