
| 寄せ書き | ||||
| 龍魚の撮影方法 | ||||
写真撮影のポイントですが多少長い文面で説明いたします。 写真撮影とは光をフィルム・CCDなどに写しこむ事です。 ですから光とかカメラの構造についても知っておいた方が良いので若干専門的かもしれませんが、いくつか要点を簡単に説明します。 長いですので既に詳しい方や面倒な方^^;)は前半を飛ばしても大丈夫です。 1.用語 1)絞り値 レンズの明るさや実際に光を通す量の事です。 開放絞り値と言うのがレンズそのものの持つ明るさ、普通に絞り値 と言った時には本来明るいレンズを通る光の量を少なくして暗くし て使うと言う意味です。 絞り値はf値で表示されています。 数字が小さいほど明るくなります。 一般的には開放絞り値f1.4あたりが明るいレンズです。 しかしデジカメの場合はズームレンズがほとんどですのでf2.0 もあれば明るい方だと思います。 龍魚撮影には、できればf2.8以下のカメラが好ましいところで す。 本来ならば明るいf値の低いレンズであっても、わざと絞り値を大 きく暗くして使った方が広い範囲にピントが合いやすく綺麗に写真 が撮れるのです。 しかし、水槽はほとんどの場合室内に設置されており、暗いので絞 りは最も明るくしなければならないのです。 2)ISO感度(ASA感度) フィルム式のカメラでは暗い日はASA400のフィルムを使いま すよね。 デジカメにも同じようにASA感度があります。 しかしデジカメの場合はフィルムでは変えられずカメラの性能で決 まります。 もしこれからデジカメを購入するのであれば、ASA感度が大きい 物を選択したいところです。 400以上が設定可能のものが好ましいです。 最近では800が設定可能な物もありますので検討してみてくださ い。 このASA感度は標準では100位に設定されている事が多いです 龍魚撮影の時には最も大きな値に設定しておいてください。 これも本来は小さな値の方がノイズの少ない綺麗な写真なのです。 しかし水槽は暗いのでしかたないのですね。 3)シャッター速度 カメラのシャッターが開いている時間です。 デジカメの場合は厳密にはシャッターがない機種がほとんどなので すが同じイメージで考えていただいた方が理解しやすいです。 シャッター速度が遅ければ、光が長い時間カメラに入りますので明 るい写真が撮れます。 速ければ暗くなります。 実際に撮影する際には龍魚が動いていますのでシャッター速度は速 くしなければなりません。 したがって暗くなるので前述した絞りとASA感度で明るくするの が重要です。 どれくらいのシャッター速度が必要かは撮影技術や魚の速度により ます。 本来ならば1/100秒以下が好ましいところですがそれでは暗す ぎますので私は1/30秒程度で使用しています。 シャッター速度は変えられない機種もありますが購入時には他の要 素ほど気にしなくても良いかもしれないです。 暗ければ勝手にデジカメが遅くしてしまいますからね。 4)画素数 デジカメの機種選定には画素数が大きく取り上げられています。 しかし、HPで見る際にはそれほど画素数は必要ないです。 一般的なPCの画面サイズ1024×768でも80万画素相当な のです。 でも80万画素では後から不要な部分を捨てる余裕がなくなります いっぱいにアップで魚を撮るのは難しいですからね。 大きな画素のデジカメの方が撮影&後加工が楽なのです。 私は100万画素の時はかなり苦労していました。 200万画素になって不自由なく撮影できるようになりました。 今は500万画素ですがHPで使う分には200万と大差ない感覚 です。 5)ズーム デジタルズームと光学ズームがあります。 デジタルズームはデジタル的に処理しているだけなので あまりおすすめできません。 例えばデジタルズーム2倍を使用した時には 200万画素のデジカメでも100万画素相当の能力に落ちていま す。 (厳密には多少良いですが。) 光学ズームの方は、倍率が大きければ実際に大きく撮ることができ ますのでとても有効です。 ただし、ズームについては望遠側より広角側で撮った方がピントが 合いやすく、単純に大きければ良いとも言えません。 また、倍率の大きな光学ズームは高価、開放絞り値が大きな事が多 いなど欠点も多く無理に必要とも言い切れません。 3倍ズームくらいがお手頃な感覚があります。 また、後述する最短撮影距離が大きいと意味が小さいですので気を 付けてください。 6)最短撮影距離 そのカメラが被写体(撮りたいもの)に対してどこまで近寄っても ピントが合うかと言うことです。 いくらズーム倍率の大きなレンズでも遠くから撮らなくてはならな いのでは小さくしか写りませんし、なにより撮影しにくいですよね デジカメは元々人間を撮ることが多い前提で作られています。 魚は人間より小さいですので近寄ってアップで撮りたくなるのです 水槽全体を撮るのであれば数メートル離れる事もありえますが魚を 撮る場合には2m以内が多いでしょう。 稀に最短撮影距離3m以上などという場合もありますので注意して ください。 できれば50cmくらいは欲しいところです。 マクロモードがある場合、機種によりますが数十cmが可能な事も あります。 稚魚の撮影には20cmくらいまで近寄る事もあるので有効です。 7)ストロボのガイドNo この数値が大きければ明るくなります。 しかし魚撮影にはストロボを使用しない事がほとんどですのでスト ロボ自体がなくてもあまり問題はありません。 使用しない理由の第一はアクリル(ガラス)面での反射です。 ストロボ光が戻ってきて一部が明るくなるだけでなく デジカメが明るいと判断して全体を暗くしますので魚は暗く写りま す。 これを防ぐには水槽の正面ではなく斜めから撮影し光の正反射を逃 がすことが有効です。 また、露出のプラス補正やマニュアル設定ができれば、それで暗さ を補正する事も可能です。 理由の第二は目の反射です。 哺乳類の場合、昼間でもストロボを使った方が目の一部がキラッと 光って綺麗に見えます。アイドルの目みたいな感じですね。 ところが魚は目の構造が違うので、目全体が白く光ってしまいます。 この為できる限りストロボは使用しない方が良いのです。 ただしカメラ内蔵ストロボでなく、外部ストロボを複数使って 上面からも光らせるなど本格的に撮影する場合は除きます。 2.撮影のポイント 1)水槽を綺麗に 当然ですが写真は正直ですので汚れも写します。 事前に掃除しておく事が大切ですね。 掃除・水換えをしてからの方が良いのですが、 水換え直後は換水の量にもよりますが、水が若干濁ることがあります よね。 ですから少な目の水換え後か水換え翌日が撮影のタイミングです。 2)部屋を暗く とにかくアクリル(ガラス)を介して撮るわけですからアクリル面の 反射が邪魔なのです。 これを防ぐ為には水槽の外の光をできるだけ少なくします。 夜、部屋の明かりを消して自分も黒っぽい服を着て室内にある白っぽ いものはどけるなどする。 ここまでできれば良いですが、少なくとも部屋の照明は消してくださ い。 3)水槽内を明るく とにかく水槽の光は思ったよりも少ないのです。 照明は全てONにするようにしてください。 他の水槽用の蛍光灯を持ってきて乗せるなどするのも良い方法です。 4)デジカメの設定 ある程度用語で書きましたが・・ ASA感度値は最も大きく設定してください。 ストロボはOFF、近寄って撮る場合にはマクロをONです。 5)構図を考える 魚のどんな部分を撮りたいか良く考えてください。 なにげなく撮っているとみんな同じ写真になったりします。 時にはアップで撮るなども良い方法です。 表現したい部分を中心にすると、その部分にピントが合います。 (オートフォーカスの場合ですが。) 一般的には目にピントが合っていると良い雰囲気になります。 6)露出補正 暗いのでできない事もありえるのですが・・・ プログラムAE(自動露出)の場合、プラス補正にすると明るくなり ます。 ただしシャッター速度が遅くなったりデメリットも多いです。 マイナス補正の場合、暗くなりますが紅龍などは赤みが増して写った りします。 あんまりマイナス補正をすると、暗い中に妙に赤い紅龍が泳いでいる 一部のアジアアロワナショップの妙な広告みたいになっちゃいますけ どね(笑) 3.撮影テクニック 1)マニュアルフォーカス オートフォーカスではアクリル面にピントが合ってしまったり、 魚の動きに追従できなかったりします。 この時にはマニュアルフォーカスを使うと任意の位置にピント合わせで きます。 しかし、魚が動くので慣れないとかなり困難です。 2)置きピン マニュアルフォーカスにて、最初からピントを合わせておく事です。 フォーカスリングが付いておらず、先にピントを合わすしかないような デジカメの場合この方法しかできない事もあります。 一番良い位置を決め、そこにピントを合わせておき魚が来たらシャッタ ーを切る。これがピント合わせには有効です。 3)流し撮り とにかく水槽内は暗いのでシャッター速度が速くできないですよね。 停まる瞬間を撮れば良いのですが、人間がいるだけで活発な魚もいます これには流し撮りが有効です。 実はそんなに難しい事ではないのです。 魚の動きに合わせてカメラも動かし続けてください。 脇をしめて両手と顔の3点でカメラを支え、足や手は動かさずに腰だけ の回転で魚を追い続けます。 これで魚は止まっており背景の水槽が動いているようなスピード感のあ る写真になります。 ただし、前述した置きピンとの組み合わせが難しいかもしれません。 流し撮りをしながらも、置きピンの位置に来るまで待つような複合テク ニックができるとかなりgoodです。 4)露出(絞り値&シャッター速度) ほとんどの場合、カメラが自動的に合わせます。(プログラムAE) しかしこれだと魚がぶれてしまいうまく撮れない事があります。 これは水槽の照明を増やせば改善しますが難しいですよね。 もしシャッター速度優先が設定できるようなら 1/30秒以下に(1/60とか1/100等)に設定してみてくだ さい。 おそらくカメラは明るさが足りないと表示すると思います。 しかし、ブレはなくなります。当然暗い写真になります。 この暗い写真を後で画像ソフトにて明るさ補正するのです。 程度にもよりますが暗かったはずの写真が普通になったりもします。 このあたりはある程度実験ですが、慣れれば良い方法です。 古代魚の栖・管理人 kiem |
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| 今回は、写真集に画像を送って頂くときに、皆さんが口に揃えて言われる言葉「何枚撮っても龍魚が上手く撮れない」と言う悲鳴(笑)にお答え頂く為、私のwebのお師匠でもあり、いつもハイグレードな画像を提供されている「古代魚の栖」の管理人のkiemさんに撮影時のポイントについて寄稿して頂きました。 何分、多忙な方ですので、また折を見て画像編や龍魚への思いに付いて語って頂きたいと思います。 上の文章には、多少専門用語が混ざっていますが、カメラの雑誌や説明書を参考に勉強してみてください。 もし判らなかったら・・・kiemさんに聞いてくださいね!(結局、ソレかいっ) いつも御自分の掲示板でも安定した思いやりのあるお返事を書かれる方ですが、実際は情熱的な方でも有りますので、また是非、次回にはそのあたりを披露して頂きましょう。 ご多忙に関わらず、気持ち良く引き受けて下さり大変感謝します。 これからも私の良き先輩で居て下さいね! 管理人・きらりきら |
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