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ノンストロボでの撮影
●以後に予定しています、ストロボ撮影では、カメラ・レンズのほかにも、いろいろと投資が必要となってくるわけで、ストロボは内蔵で十分と思われている方は、この撮影方法がメインになるかと思います。
●実際、結婚式場などのような広い部屋で、部屋の隅々までストロボを当てて撮るというケースは、そうそう頻繁にあるものではないでしょうし、家族写真を撮るレベルでしたら、内蔵ストロボは、露出などを計算して発光量を調節してくれたりと、結構失敗無く撮れるものです。純正の露出も調光できるタイプは、高価ですし、サードパーティ製のストロボですと、自分でISO感度、撮影距離、F値などを全て自分で調節し、シャッタースピードはシンクロ接点(X接点)に設定する必要などあり、なかなかとっさに設定できませんので、スナップなどのシャッターチャンスを逃すなど、難しくも有ります。
ノンストロボ撮影ではAVモードでISO感度を調節する
●限界というものは有りますが、熱帯魚撮影の場合、ストロボを使わなくても撮影することが出来ます。また、その方が、自然な雰囲気の魚を撮ることも出来るかと思われます。
●全ページで、レンズのF値と被写界深度について、そしてシャッタースピードの関係について纏めましたが、作例として掲載した水槽写真などは、全て絞り優先AEのAVモードでの撮影です。
●絞り優先AVモードとは、レンズのF値を自分で設定していくことで、自動的にシャッタースピードが変化していく撮影モードですが、風景や奥行きを感じさせる絵を撮る場合、ピントのあっている部分とボケた部分とをつくることで、人間の目で見る景色とは少し違った絵を作る際に使用しますが、私の場合、絞り開放はピントが厳しくて、余り使いませんので、そこから数段絞った状態の撮影が基本としているため、『絞りを見ながら自動的に変化するシャッタースピードを確認する』方法で撮影しますのでAVモードが大半の撮影方法です。場合によって露出補正やAEロックを使用する場合も有りますし、水槽部屋ではマニュアルでホワイトバランスを取ることもありますが、殆どは何もしません^^; それでも、まあそんなに酷い絵にならないのが最近のデジカメの凄いところかと思います。
●シャッタースピード優先のTVモードでは自動車レースや、スポーツなど、被写体がぶれたら困る絵を撮る場合、その被写体のスピードにあわせてシャッタースピードを決定していきますし、川の流れや、車のタイヤ、ランナーの足を、わざと流れたように撮ることで動きを表現する場合にも、シャッタースピードをやや遅くすることで表現することが出来ますので、TVモードを多用される方も居られることでしょう。
●更に簡単に言えば、カメラの全自動モードを使っていては水槽写真を撮ろうとすれば自動的にフラッシュ連発しますので、自動発光禁止設定する必要がありますが、AVモードでは内蔵ストロボを上げない限りは発光することもありません。(笑)
●さて。ここで問題となるのがISO感度です。フイルムカメラの場合も室内撮りではISO感度を上げて撮りますよね?よく言われるのが、フイルムの場合、ISO感度の高いフイルムであるほど粒状性が大きくなるので荒い画像になりますが、最近のISO400フイルムなどは性能も良くなり、常用していても、何の違和感も無いほどですが、たまに外撮りや結婚式などでストロボ撮影を頼まれるときにISO100を使用すると、余りに滑らかな絵で驚きます。ISO感度が大きくなるほど僅かな光を増感させてフイルムに取り込むため、同じ明るさでもシャッタースピードは速くても十分に光はフイルムに焼きつくので、以前水草写真を35mmで撮影する場合はISO400にて撮影していましたが、一度ISO800を使用したときは、キャビネ版ではまあまあ良い絵と思えたのですが4ツ切りで見たらお絵かきのようで使えませんでした。
●デジカメの場合も、暗くてシャッタースピードが稼げないような水槽写真をとる場合はISO感度を上げれば手ぶれしないようなスピードまで上がると言われています。一般に手ブレの起きるシャッタースピードは焦点距離分の1秒と言われてまして、例えば28mmレンズならば1/28程度まではブレずに撮影できることになりますし、300mmの望遠なら1/300までのシャッタースピードなら、手取できる計算になるのですが、実際、17mmのレンズで1/17のSSで手ブレしないかといえば、デシタルの場合1.6倍の焦点距離になりますので(厳密には意味が違うらしいのですが)、1/28のSSが手ブレしないスピードになると言われてます。
●したがって、17mmレンズで手ブレしないようにするには1/28以下のシャッタースピードで撮る場合は三脚や一脚を使用することになりますが、アロワナがチョコチョコ移動すれば、今度は被写体ブレが発生するため、それよりも上のシャッタースピードで撮影する方が無難です。
●デジカメはフイルム式のように、撮影シーンのたびにISO感度の異なるフイルムを入れ替えたりする必要がありませんので、ダイヤルでどうにでもISO設定できる点が、優れていると言えます。また、フイルムで800は使えないと書きましたが、キヤノンの場合、ISO感度を上げても絵が荒れないのが良いところで他社カメラで暗いところの高感度撮影を行うと星と言われる白い微小なノイズが載ってきますので、ノイズリダクションスイッチなどが別についてますが、キヤノンの場合、ISO1600まで上げていってもwebに載せるくらいならば、そんなに気になるほど荒れません。
ちなみに、モンスターフィッシュ・キーパーズに掲載していただいた『エルどらんど』『アクア・トトぎふ』の館内画像もISO1600にて撮影して絵ですが、2ページの大見出しでも、やや荒れては居ますが、見れるくらいには写ると言うのが価格の割に凄いところです。
●実際には、大伸ばしにするほどISO数値が大きくなると荒れて見えるため、シャッタースピードに無理の無い範囲で、ISO感度を上げて撮影していくことになりますので、その意味でも開放F値の小さなレンズは感度を出来るだけ上げずに撮れるわけでよい絵が撮れると言うことで高価なのに、皆さん買われるのでしょう。一般にレンズの口径が大きくなるほど、レンズは明るくなり、描写力も上がると言われていますが、実際、webに載せる程度では比較的安価なレンズで十分だったりしますので、ここから先はこだわりの世界ではないかと思われます。
左の画像は、入り口側にある外の光の入りやすいところでISO1600にて手撮りしたものです。
このときの条件はEF50mmF2.5MACROにてF=5.6 SS=1/6の状態です。手ブレにはかなり気を使ってますので、ヒジは足に当てて固定して撮ってます。ISO1600と言えども光が少ないと絞ればシャッタースピードは遅くなってしまいます。
他にも、このとき絞りを替えて撮りましたが、F=4.5の時SS=1/8で、 F3.5の時SS=1/15で、F=2.8のほぼ開放時でもSS=1/30でした。F4.5以下では、この水槽の場合、奥行きが900mmあるわけでピントが届かないのでカットした次第です。
外からの光も受光するため、左上は外光で白飛びしています。ちなみに、白飛びした部分は画像加工ソフトでも修復は無理です^^;
基本的に水槽の撮影は、外光を遮断しませんと、水槽に撮影者や部屋の調度品が写ってしまいます。
私が普段黒っぽい服を着ているのは、別にホリエモン効果を期待しているわけではなく(爆)、撮影時に写り込みが少ないので、どうしても服を買う時には黒っぽいものばかりになってしまいます^^;
ちなみに、三脚なども金属の地金の色ではなく、黒っぽいタイプが水槽に映りこまなくてお勧めです。
ISO1600での撮影。
同じくコンパクトマクロ。F=2.5でSS=1/30にて撮影したものです。レンズの開放F値にて撮影しているため、魚と言うよりその手前の水槽板にピントが来てしまっていて、魚がややボケていますし、特に体後半部は、ボケた絵になってしまっています。このように、絞り開放での撮影は、立体的な魚を撮影するのは、構図を考えないと難しいかと思われます。
ちなみに、部屋撮りでは広角の明るいレンズをお勧めしましたが、アロワナの撮影では50mmF1.8か、50mmF2.5MACROがお勧めです。画角的には、魚の全身を入れるには1m程度離れての撮影になり、これよりも焦点距離の長い100mmマクロなどでは、魚の全身を入れるには画角的にキツく、むしろネオンテトラなどの小魚向けのレンズと言えます。中古も多く出回っていますので、安価で明るく描写に優れた単焦点という点ではお勧めです。キヤノン自慢のピントの合焦時間の掛からないUSMではないレンズですが、アロワナのような動きの遅い魚でしたら、AI servo(動体予測機能)との併用で、十分AF可能です。
また、上にも書きましたように水槽が中古で傷が多かったり餌の汁や埃がついた汚れた状態ですと、その部分にピントが勝手に合うことも少なくないので、撮影前には十分に水槽の表面を掃除しておきましょう。
これも上と同じレンズとISO感度ですが、F=2.5 SS=1/20とほぼ同じ条件ですが、ピントが目に合ってますので、全体的に上よりは見れる絵になりました(笑)これも体後半部はボケてますが、言わばこれが絞り開放時の絵の特徴と言えます。奥行き部分をボケないように撮るには、このような光量ではF5以上は欲しいのですが、その場合は三脚を使用しないと、まず撮れないでしょう。
また、これもピントが合ってませんのでごまかされてますが後方三鰭や肩口付近に白いモヤがかかってますがエクトプラズムではなく(笑) 水槽前面の調度品の写り込みです。
ISO1600で撮影しますと、画質的には、どうしても荒れてくるため全体的にザラついた絵になります。
●ちなみに、この水槽の照明は40Wのフィッシュルクス2灯を、水槽の上部50cm程度離れたところから当ててますので、もっと水槽の上部に照明をセットしてやるべきであり、撮影の際には、自宅の水槽照明を総動員させた方が、より絞って撮影が可能となります。
●ISO1600で部屋撮りを行う場合、その部屋に元々ある照明だけでは足りないことも少なくなく、この画像に有るような電球を取り付けられるクリップ方の照明器具を用いたり、工事用の投光器やハロゲンライトなどを使うのもアリかと思います。
●その場合、電球では部屋全体が黄色っぽく移りますので、ホワイトバランスがオートで撮影して上手くいかない時には、マニュアルホワイトバランスや色温度を電球色に合わせる必要が出てきます。
●ただ、部屋の調度品も含めて水槽を撮るような場合、電球の暖かい色が雰囲気を作ってくれる場合も有ります。
2005,5,5