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レンズテスト
レンズごとのクセを調べる。
●元々使用していたSIGMA17-35mm/F2.8-4.0の絵が、なんとなくボケた感じがしていて、やはりこれはデジタル専用ではないのでkissDとの相性が悪いのかと思いながらも、10Dを買い足したことからL型レンズに手を出したので、この際、各レンズのクセについて調べてみようかと思いました。
●純正に限らず、各メーカのレンズにしても、レンズの機種ごとにピントや色の出方などがネットで、いろいろと評価されています。その中には、同じ機種でも品番で出来不出来もあるとのことで、皆さんはピントテストをいろいろされて、評価・対策されているということから、私も行ってみました。
●テストの方法は、一定距離に離れたところに正面から見て斜め45度に箱を傾けて、その箱の文字にピントを合わせてみて、実際に写るピントを絵を見て判断するというものです。
●使用するレンズの画角に応じて、最短撮影距離に近い部分にカメラを三脚固定し、各レンズを取り付けてAFとMFと撮影しました。
●画質はjpeg=1536*1024のモードで、ISO100、AF方式はワンショット、測光は中心部の部分測光、シャッターはリモートスイッチを使用しました。
●レンズの絞りは、そのレンズの開放で撮影しました。
●ピントを狙った位置は、『クライアントマネージャー』と言う文字の『ト』を狙って撮影するのですが、AFで撮影すると実際には違うところにピントが合っていることのほうが多いです。
●この画像の場合、判りにくいですが、ピントの合っている文字は手前側の『モバイルユーザに最適』の文字の『に』付近にピントが来ていることになり、本来撮りたい『ト』とのズレの距離を測定していきました。
レンズ型式 フォーカス 撮影距離mm 焦点距離mm 絞り(F) ずれた距離mm ズレ%
sig17-35mmF2.8-4.0/kiss AF 500 17 2.8 -3.5 -0.7
同上/10D AF 500 17 2.8 0 0
同上/kiss AF 500 35 4.0 7.1 1.4
同上/10D AF 500 35 4.0 70.7 14
同上/kiss MF 500 35 4.0 7.1 1.4
同上/10D MF 500 35 4.0 0 0
EF17-40mmF4L/kiss AF 500 17 4.0 3.5 0.7
同上/10D AF 500 17 4.0 0 0
同上/kiss AF 500 40 4.0 35 7
同上/10D AF 500 40 4.0 21.2 4.2
同上/kiss MF 500 40 4.0 35 7
同上/10D MF 500 40 4.0 21.2 4.2
EF50mmF1.8/kiss AF 500 50 1.8 84.8 16.9
同上/10D AF 500 50 1.8 106 21.2
同上/kiss MF 500 50 1.8 -3.5 -0.7
同上/10D MF 500 50 1.8 21.2 4.2
EF50mmF2.5macro/kiss AF 500 50 2.5 56.6 11.3
同上/10D AF 500 50 2.5 35 7
同上/kiss MF 500 50 2.5 0 0
同上/.10D MF 500 50 2.5 -7 -1.4
tam28-200mmF3.5-6.3/kiss AF 1000 28 4.0 0 0
同上/10D AF 1000 28 4.0 21.2 2.1
同上/kiss AF 1000 200 6.3 14.1 1.4
同上/10D AF 1000 200 6.3 21.2 2.1
同上/kiss MF 1000 200 6.3 0 0
同上/10D MF 1000 200 6.3 0 0
EF100-300mmF4.5-5.6/kiss AF 1500 100 4.5 14.1 0.9
同上/10D AF 1500 100 4.5 14.1 0.9
同上/kiss AF 1500 300 5.6 35 2.3
同上/10D AF 1500 300 5.6 35 2.3
同上/kiss MF 1500 300 5.6 21.2 1.4
同上/10D MF 1500 300 5.6 -7 -0.5
※レンズのsigはSIGMA、tamはTAMRON、EFはcanon純正レンズで、フォーカスのAFは自動で、MFは手動を意味しています。
※ズレの距離は、ピント目標と実際のピントの合った文字との距離を測り、それに45度傾きからsin45=0.7071を掛けて表示。プラス値は手前側の前ピン、マイナス値は後ピンを意味します。
※ズレ率=ズレ距離÷撮影距離×100=ズレ%としています。※又、使用機種はkissDと10Dとも全く同じ条件で行い、ピントの来ている来ていないは画像を200-300%に拡大してみました。
測定結果
●よく使用するレンズを測定してみたが、概ね前ピン傾向にあった。MFについてのズレを言い訳すると、この日は丸一日眠っておらず、PCの前に居たため、疲れ目で、やや自分の視力に自信はありませんでした(笑)
●50mm単焦点は、いずれもF値の明るさがウリですが、距離が美味しいところではないのか?プラス背景が外光の入る明るい場所であったせいか判りませんが、AFではズレたところにピントがくることが判り、何度やっても同じようなところにピントが来てしまいました。特にF1.8の開放域では撮影距離500mmという、結構使用する距離では使い物になりませんでした^^;明るいレンズの開放側ではMFが無難と実感しました。
●以外だったのは、ピントが甘いと思っていたsig17-35mmが結構ピントを拾っていたということです。これ実は、一度SIGMAへ送りROM交換の際にピント調整もしてもらっていたのです。ボヤケ気味なのは、元々デジタル用のレンズではないこととレンズ表面は半円形となっているため横からの光を拾いにくいデジタルとは相性が悪いようで画質的にそう見えるようです。ピントはともかく、テレ側ではやや画質が白っぽく見えました。
●ほぼ同画角の17-40Lレンズは画質的にもピントも良く来ていますし、高いだけのことはあったと思います。もちろん、17mm域ではsigとは撮影F値が違いますので比べるのは可哀想ですが。
●tam28-200は高倍率の割にはピントも良く拾い、評価も高いと思いましたが、画像を200%以上で見ていくと他のレンズと比べて、やや画質的に劣る気がしました。(荒い感じ)でも、スナップ的に撮影するにはピント性能含めて使えそうです。
●100-300の望遠レンズは純正の割にダメなのに当たったのか、他のレンズと比べて、コントラストのない平板な描写になり、特にワイド側では全体的にボケた眠い絵になってしまいました。
●この結果は、いずれも私の手持ちのレンズに限っての評価ですし、描写も私の好みで言ってますので、その機種全てがそういう傾向であるという意味ではないです。ズレ率の計算にしても撮影距離もアバウトなものでは有りますから。また絞り開放で使っているので、きちんと絞れば、それぞれのレンズ特性も変わってくるのだとは思います。またF値の大きなレンズではそれだけ被写界深度は得られるため、ピントが合って見える部分は広がるわけで、F値の小さなレンズの開放域での撮影テストは、それだけ不利なのもご理解ください。
●ただ、明るいレンズを買うのは暗い水槽の部屋を撮るためのもので、ノンストロボ撮影では、その開放F値の明るさが必要となるはずなのですが、明るいとピントは苦手では困るわけです。対策としてはISO感度を上げてシャッタースピードを稼ぐことで、絞っていくことでそれらしく出来るとは思いますが、『何のために明るいレンズを高値で買うのか?』と言う疑問は付いてくると思われます。
●また、動く魚を暗い部屋でISOを上げてノンストロボ撮影するということはマニュアル撮影はファインダーも暗くてピントが掴みにくいのは実際にデジ一眼を使用している方はご理解されているでしょうが、そのような状況でAFで撮影できるというのは非常に強みなのですが、明るいレンズの開放域ではAFで魚を撮りにくいとなると『なんだかな』というガッカリ感はありますね(笑)
●ただ、広角17mm域が意外と2共に使えるのは嬉しい誤算であり、私の50mmF1.8は開放ではマニュアル限定しようと再認識しました。
画質についての比較
●左の画像は、撮影した絵を200%に拡大して、広角ズームのテレ域で写った文字を比較してみましたが、kissDは現像パラメーターは標準のままで、10Dは色空間をAdobe RGBにて撮影している設定の違いはありますが、同一のレンズで比較すると何もしない状態ではkissDの方が派手目な印象の写り方になりました。(もちろん、色補正でどうにでもなりますが、jpegでは弄るほど画質は劣化しますので熱帯魚のようなカラフルな派手な色を表現する場合kissDの方が向いている印象を受けました)
●何れの画像も色補正は全く使用していませんが、撮れた絵にはphoto shop7.0にてトーンカーブのみ同程度掛けています。
●10Dに取り付けたL型レンズとsigとの違いは、やはりL型のほうが色も出ていますし文字のにじみなども少ないといえるでしょう。sigの場合、全体的に白っぽい滲んだような絵になってしまいましたので、私が撮影していて不満に感じていたことは、気のせいではなかったと思いました。ただ、絵のにじみなどはアンシャープマスクなどの使用で、ある程度は補正は出来ますので、sigが全く使えないダメレンズとまでは言いません。ネットに載せる程度ならば使えるかと思います。
広角の面白さ
●庭先のタンポポをEF17-40mmF4Lにて絞り開放(F4)にて撮影。ワンショット・中央測光、手撮り。
●広角レンズというと風景専門のイメージがあるのですが、多くの広角レンズは最短撮影距離が短いタイプが多いため、かなり被写体に寄れる特性をもっています。このレンズの場合レンズ長を含めて28cmまで寄れるため、印象的にはレンズがあたるような感じです。
●これはEF50mmF2.5macroでの同じく絞り開放の最短撮影距離での同一被写体です。さすがに大きく写せます。最短撮影距離は23cmです。
●ただ、上の絵をPCでタンポポの綿毛部分のみトリミングすればほぼ似たような絵にはなります。これはビデオなどで言うところのデジタルズームと同じ処理になるわけですが、使い方によっては広角レンズはマクロレンズのような使い方も出来るようです。
●まあ、さすがに描写力ではマクロを撮るならマクロのほうが良いのでしょうが・・・・。
●SIGMAの24mmF1.8や20mmF1.8は広角単焦点なのですが、最短撮影距離が20-23cmと驚異的な寄りを実現化していますので、マクロにも使え風景にも使えるということで、お散歩レンズにも使えるのではないかと純正と含めて欲しいレンズの一つです。 ご参考まで。
2005,5,9