私は旅が仕事な訳でして、時によっては夜っぴいて車を運転しなくてはならないときもあるわけです。
これは今から10年位前のお話しですが・・・・・

とある香川県の県道を深夜2時ごろ、私は車を走らせていました。
しばらく、走っていると、お腹にニブい痛みが・・・・・!

「い、いかん、食べすぎか・・・・」
当時は県道沿いに、そう都合よくコンビニとかも無く、時間的にガソリンスタンドが開いてるわけでもないので
私は額に脂汗を浮かべて、ハラの痛みと格闘していました。
徐々に押し寄せてくる激痛の波の感覚が、陣痛かと思われるように
断続的に私を襲う。

ハンドルを握る私の手のひらは汗でビッショリ。
ときおり「はぁうぅ」などと声を漏らしながら、とうとう腰を浮かして運転する状態まで来たとき、
「だめだ・・・・外で出してしまおう」と決心したわけです。

夜中とはいえ、車が全然通らないわけではなく、車をとめて、すぐそばで出すわけにも行かないので
脇道の林道みたいなところへ、お尻を抑えながら爪先立ちの私は、欽ちゃん走りでそろりそろり行きました。

「ここなら、大丈夫か?」
県道から、それでも100メートルも入ったでしょうか?
もう道路の明かりも届かず、これ以上暗い場所だと怖くて用も足せないと言う、
ハズカシさと怖さのハザマの距離で、私はズボンを下ろしたわけです。

それでも、お上品な私は、いきなり地面に用を足すのも気が引けたモンで
道路脇の側溝(排水溝)に跨って、和式トイレよろしく用を足したわけです。

全体の2/3も出した頃でしょうか?(汚くてスイマセン)
県道側で車のエンジン音が近づいています。
「ま・さ・か・・・・コッチに来ないよな・・・・」
と思うまもなく、私の周囲の林道がヘッドライトに照らされて、だんだんと明るくなっていきます・・・

出してる最中の私は、いまだやってくるお腹の波の都合上、身動き一つ出来ず凍り付いていました・・・・

カアァァァァァァーッ

ま・・まぶしぃ・・・・

全身を光に包まれた、ウンコ座りのウンコ中の私の後姿・・・・

私は全身黒ずくめのジャージを着ていたので、やって来た車には暗闇に、
いきなりケツが浮遊しているかのようだったのでしょう。

徐行してやってくる車(徐行すんなよっ)は停止寸前のスピードで
私の横を通り過ぎざま、助手席の女の子と私の目が合った途端
「キャーーーー」と言う、その女の子の叫び声が深夜の林の中にこだましていました。

「こっちが叫びたいっつーの」
と独り言を吐きながら、私は言い知れない敗北感に包まれながらズボンを上げました・・・

後日、再確認してみると、私が林道だと思っていた脇道はラブホテルへの抜け道だったのです。
あのカップルは、恐ろしい体験をしたんでしょうね?
案外、香川では「夜中のケツ出し入道」とかって名前で、有名な怪談話になってたりして・・・・・