
| アジアアロワナ勉強部屋 | ||
| 龍魚飼育に必要な水槽サイズ | ||
| これから書くことは,あくまでもわたしの少ない経験の中で感じたことを主観で述べますし,曖昧な表現だと誤解を招くかと思いますので,あえて,数値を明記していますが,これは絶対値ではありませんので,これ以外の数値であっても全く問題ないことを御理解ください。 | ||
| 1.水槽サイズ 入荷当時の龍魚を導入する場合の水槽サイズですが,8-13cm程度の幼魚は、あまり大型の水槽ですと,餌が廻りにくかったり,広すぎて恐れて餌を食べにくかったりしますので,小さ目の水槽のほうが、むしろメリットがあるように思えます。 仮に大きな水槽で,いきなり幼魚を泳がせる場合は,セパレーターなどを用いて、わざと狭いスペースで飼育するほうが良い結果になります。 これは龍魚に限らず,どの大型熱帯魚にも言える事と思います。 最も安価で標準的な600W*300D*360Hの水槽とセットの上部ろ過で飼育する場合、20cmオーバーまでは問題なく飼育できます。 また、次に大きなサイズで入手しやすいのは600W*450D*450Hとなりますが、これも標準の上部ろ過とセットで飼育する場合は30cm程度までは飼育が可能と,経験的に感じます。 上記の水槽とろ過セットで,これ以上のサイズの龍魚を飼育する場合,新水槽の立ち上げや、病気の治療で半月程度ストックするような用途以外ではお勧めしません。 水槽が狭いと,魚がストレスで餌を食べなくなったり,ろ過装置が追いつかずに水質悪化によるエラメクレを始めとしたトラブルに見舞われるケースが多いと思います。 次に900W*450D*450Hで龍魚を飼育する場合,セットでついてくる上部ろ過で飼育可能なサイズは35cmが良いところでしょう。 正直,35cm程度のサイズでも餌の量も増えますし,排泄物による水の汚れも多く、週に1回、全量の1/3程度の水替えでは追いつかず,数日でpHも急降下するケースが大半であり,最低でも週に2回の水替えが必要になるかと思います。 もちろん,このサイズでもオーバーフローや新水垂流しにより水質的な維持が可能となっても,絶対的な遊泳スペースの不足から、やはり龍魚は、拒食に陥ることが多いようです。 つまり、90cm水槽での龍魚の終生飼育は不可能であると考えます。 次の規格水槽で1200W*600D*450Hでの1200用の濾過槽値のみで飼育する場合,50cm程度までは飼育が可能です。 しかし、安いタイプの上部ろ過装置ではろ過容量が足りずに、45cmを超えたあたりから、週1回1/3程度の水替えでは追いつかずになりますので,外部フィルターを併用したり,同じ上部ろ過でも幅と高さのある高級上部ろ過装置に変更を余儀なくされることでしょう。 同じ設置床面積であれば,1200W*600D*600Hの水槽をお勧めします。 単純に高さが450→600mmにアップすることで水量としては25%も増量する為,それだけ水質の変化は緩やかになるといえます。 やや高価になりますが,1200*600*600であれば、過背金龍であれば、大抵はサイズ的に55cm程度で成長が止りますので,終生飼育も可能であると考えています。 ただ、より安全で楽なメンテナンスを考えますと,このサイズに750か900水槽でのオーバーフロー設備を用意してあげてください。 次に1500*600*600ですが、これは1200*600*600よりも更に25&%水量が増量されますので,なんとか60cm位までの龍魚飼育は可能かと思います。 設置スペースの都合で、このサイズの水槽までしか置けない場合,45cmを超えたあたりから餌の量を制限していけば、大型に育つ紅龍であろうとも終生飼育に近い長期間飼育が可能であると考えています。 ただ、やはり、ろ過設備は上部ろ過のみですと後々メンテに苦しみますので,外部ろ過やオーバーフローの設置も考えておくべきかと思います。 同クラスの1500W*750D*600Hともなりますと、60cmオーバーの龍魚飼育も可能となりますので,オーバーフローろ過と合わせて、他の大型魚のタンクメイトとの混泳も余裕を持って飼育が可能なサイズと考えますので,とりあえず、終生飼育するに当り、単独飼育であれば,まず問題がない水槽サイズは,このあたりからかと考えています。 1700W*750D*600H水槽で,70cmの紅龍を飼育している知人が居りますので,70cmの大型龍魚の育成は、このサイズでも可能だと思いますし、やはり奥行きの重要性を感じますが,水槽サイズの奥行き750mmということは,アクリル水槽の板厚が20mmで考えますと実際の水槽の内寸は710mmとなりますので、その知人の個体は70cmから殆ど成長しなくなってきていますので,やはり水槽のサイズと成長とは密接な関係があると思っています。 1800W*900D*600H水槽は、ひと頃より龍魚飼育のアイデアルサイズといわれ,量産されることで価格的にもリーズナブルになってきましたが,このサイズで、私は紅龍を73cmまで仕上ることが出来ました。 オーバー70cmの大型龍魚まで持っていきたい方は、とりあえずこのサイズの水槽を用意するべきかと思います。 このサイズになりますと60cm以下のサイズの龍魚ならば,5-8匹程度は混泳が可能です。 1200*600*600での龍魚同士の混泳はショップなどでは25cm前後のサイズを5-10匹混泳させているケースを見ることもありますが,売れていくことで絶えずメンバーが変り,落着かない状態であれば、お互いに様子見で大きな喧嘩もないかと思いますが,長期飼育には喧嘩も発生して苦しいサイズだと思いますし,サイズ的にも喧嘩でまだダメージを受けやすいサイズのため,マニアとしては厳しい環境かと思います。 1500*600*600での龍魚同士の混泳は50cm以下の個体で5-6匹程度ならば,当分は可能と思いますが,発情期を迎えたりした場合,バランスが崩れやすく、見た感じも窮屈ですし,やはり1800*900*600ランクを混泳水槽として検討されることをお勧めします。 これより大きなサイズになってきますと、多少混泳のセオリーも異なります。 一般に混泳の匹数は少ないと喧嘩や特定の個体の虐めが発生することから、私は常々5匹以上とお話していますが,魚が有る程度混泳になれて,お互いを仲間というか認知しあうことが出来ますと匹数が減っても大きな喧嘩はなくなります。 一例として1800*900*900のサイズでは3匹程度の混泳でも、大きな喧嘩は起りませんでした。 水深があることで魚たちも立体的な遊泳が可能となることから、喧嘩の際の逃回る動きもより複雑になり,人工水草などの障害物を設けることで、少ない匹数でも十分に混泳飼育が可能です。 また、1800*900*600では60cmを超えた紅龍のペアなどはスペース的なストレスも大きく,一方的な虐めも激しいのですが,そのペアを2000W*1500D*1000Hの水槽に移した途端、ウソのように大喧嘩は解消されました。 たまにオスがメスを追ったりしていましたが,水槽も広くメスも逃げられるため、気が付けば傷付けられていた鰭も再生していったほどです。 混泳については,また別の項目で詳しく纏めてみたいと思っています。 ここ最近,龍魚の繁殖や産卵に成功された方たちの水槽は、アイデアルサイズの1800*900*600水槽よりも小さく1800*600*600以下で成功されているケースもありますが,両親ともに55cm以下の小ぶりな個体であることから,龍魚サイズと水槽サイズは密接な関係にあり,例えば小ぶりに仕上る過背金龍などは1800*600*600サイズの水槽でも,大型に育てなければ繁殖も可能であると言えます。 逆に,オーバー70cmを目指すマニアが繁殖も狙う場合は,アイデアルサイズの1800*900*600の水槽でも小さすぎると私は考えています。 また、いつかチャンスがあれば,このあたりの実証に挑戦したいと考えています。 このあたりは、またいつか繁殖の項目で纏めてみたいものです。 また、水槽の移動後に拒食に陥るケースが多いですが、特に長期化するケースとしては,ショップなどの大型水槽で混泳されていたような個体は,新たな水槽が小さすぎますと、居食するケースが多いように感じています。 拒食というと,過背金が昔から拒食しやすいと言われていますが,我家で困ったのは,大型に育った紅龍達でした。 2000*1500*1000にて混泳させていたミーちゃんやアカちゃんは、1800*900*600に単独で移動させましたら,本当に餌を食べませんでしたね。本来,言われているアイデアルサイズの水槽であっても,元々がそれよりも大きい水槽にいたせいと,自分たち自身が大きくなっていた為か半年近く餌を食べなかったり苦労しました。 水槽サイズと成長の関係はとても重要なものに思え、やはり大型の龍魚を育てたい方には,最低でも1800*900*600以上の水槽を用意されることをお勧めします。 いずれにせよ,広い狭いと感じるサイズは,その魚自身の感じ方もあるかと思います。 水質も悪く無いし,環境的に落着いていて問題がないのに餌食いが落ちたり,元気がない場合は,混泳させてみるか,より大きな水槽を考えてやるべきかと思います。 |
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| 2.環境色について 本来,魚たちのカラフルな模様や色は、その魚たちが生息する自然下において保護色であったり,身を守る為のものであり、それぞれ理由があるように思われます。 横から見ればカラフルなネオンテトラでさえ下から捕食魚が見上げれば水面に反射する太陽光の銀色や、水の透き通った色であるブルーであり,上から狙う鳥たちにとっては生息地のコーヒー色の水の色に似通った赤い色が見事に自然に溶け込むカラーリングであるように考えられます。 紅龍の燃えるような赤も、雨季に増水した水没林から滲み出るタンニンなどのアクにより紅茶色に染まる川の色に対して保護色であるといえますので,上流域に行くほど,アク成分の濃度は高く,色もより濃いわけですから,これはアッパーリバーといわれるタイプの紅龍がより赤いのも頷けますし,過去の書籍などの記述にも,より赤い紅龍を求めて上流に上がっていったという風に説明してあることからも、やはり保護色として考えて良いかと私は思います。 過背金の故郷であるブキットメラ湖や,その周辺の河川の水の色やファームの池の水の色はミルクコーヒーというか,白っぽい水の色ですが,あのような水の色は、やはり金龍たちにとっては保護色となりうるのではないでしょうか? 少し余談になりましたが,いずれにせよ,魚たちは視力も相当であり,水槽の背面や底面、側面の色や照明の強弱によりキープされる色が異なることは、このような保護色的な観点からも当然のことのように思われます。 紅龍や藍底の過背金などをキープする場合,水槽としての環境色は暗い色調の方が、やはり、より濃い発色を望めますし,金底の過背金やグリーンアロワナなどは白やクリーム色などの色調の方が色上がりも綺麗で,実際に、金底の魚は金の上がりも早いように思えました。 ただ、明るければよいかというと,自然環境を考えますと,白っぽいマレーシアの川の色も,元々透明度が悪くて,ある程度の水深まで下がれば光も到達しにくく、やはり光量としては少ないものと考えられますので,照明についてはほどほどで良いのではないかと思っています。 そんな、自然下の環境を考えながら、水槽設備を考えていくのも楽しいものです。 照明については,また別の項目で纏めてみたいと思います。 |
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| 2006,3,5 | ||